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ココロ#2 【頼りがい】の正体

 こんにちは!【“心の健康”サポーター】ひろまるです。今回は「頼りがい」というテーマで自らの考えをお話します。少しでも参考になるポイントがあれば良いな、と思います。

頼りたいという自然な心

 あなたの周りには、頼りがいのある人はいますか?パートナーでしょうか?兄弟姉妹や親などの家族でしょうか?それとも仕事関係の人でしょうか?あるいは仲の良い友人でしょうか?

 「何かをしてもらいたい」という時に、なんでも頼れる人が近くにいると安心ですね。人には常に何かしらの欲求が心にあるものですから、誰かに何かを頼むというのは、ごく自然な心の動きだと思います。

 さて、あなたが思い浮かべた「頼りがいのある人」はどんな人でしょうか?ここからは、どんな人が頼りやすいかということについて、少し考えてみます。

 まずはやはり、身近な存在で、なおかつ心の面での距離感が近い人でしょう。自分のことを知ってくれている、分かってくれている、というのは、「頼る」という面で考えるととても大きな要素になると思います。

 もちろん育った環境や、これまでの生き方、今現在の状況などは人それぞれです。ですから、各個人によって頼りやすい人は千差万別だと思います。ただ、私が「頼りがいのある人」のひとつの定義としてきっとこれだけは間違いないだろうと思っていることがあります。

 それは、頼る側の人にとっての「悩み解決マン」であるということです。

のび太にとってのドラえもん

 皆さまご存知だと思いますが、国民的人気キャラクターであるドラえもんは、まさにのび太にとっての「悩み解決マン」です。のび太の持ち帰ってくる無理難題(悩み?)を解決に導くべく、あらゆる秘密道具を繰り出します。

 のび太はきっと、ドラえもんのことを「頼りがいのあるヤツ!」と思っているでしょう。見方によっては、ドラえもんに頼もう!というハードルがやや低すぎるような気もしますが…。

 この、のび太とドラえもんの関係性こそ、「頼る側の人」と「頼られる側の人」の典型的な一例だと思います。固いことばで表現するならすなわち、「需要」と「供給」の関係性と同じ性質のものです。

 この「需要」と「供給」という関係性に視点を変えて考えてみると、例えばあなたが美味しいパンを焼けるとします。そして、私が美味しいパンを食べたいと思っているとします。

 するとどうでしょう。私はあなたから美味しいパンをもらいたい(買いたい)と思うでしょうし、あなたは私に美味しいパンをあげたい(売りたい)と思うでしょう。

 私は「頼んで良かった」と感謝し、あなたもきっと「頼ってもらえて良かった」と感じるでしょう。

 前述ののび太も、ドラえもんに「頼って良かった」と思っているでしょうし、ドラえもんも「頼ってもらえて良かった」と思っているはずです。

頼ることは善か悪か

 人に頼ることは「自分にはできないことをしてもらう」という解釈も可能であり、それは善でも悪でもない、ごく自然な行為です。

 もちろんできないことを自分自身でもまずやってみることは大切ですが、なかなかうまくいかないこともよく起こりますよね。頼れる人がいるなら、思い切ってお願いするのも大切だと思います。

 頼られる側の立場で考えてみれば、人から頼られるということは、「悩み解決の役に立てる」チャンスであり、マイナス要素よりもはるかにプラス要素が多いと思います。きっと、成長にもつながります。

 解決のヒントを一緒に考えるだけでも、力になれるんじゃないかと思います。ポイントは、相手が「どう悩んでいるか」「何ができなくて困っているか」を少しでも具体的に知ることです。

 相手が「供給してほしい」と思っているものは何かを真剣に考えることです。

 頼る側の意識としても、「頼ったらどう思われるかなぁ」など先に考えてしまいそうですが、「おなか空いたなぁ、なんか食べ物ない?」というぐらいの感覚で、人に頼れるようになれると良いですね。

 やっぱり、心の中に「悩み」を抱え込み続けることは“心の健康”へのリスクが伴います。心のケアを最優先に考えるならば、取り出せるリスクは意識的に取り出していく習慣づけが大切です。

頼りがいの正体

 色々と自身の考えをまとまりなく書いてきましたが、改めて整理すると、頼りがいのある人とは「悩みを相談できる存在」なのだとシンプルに思います。

 そして「悩みによって相談する先は変わる」ということも意識したいポイントですね。なぜなら、あの悩み解決のプロのドラえもんでさえ「ねずみ」は苦手で、追い払うには誰かに頼むしかないのですから。

 明日からでもできる、小さなことからで構いません。あなたにできる小さな行動が、周りの誰かにとっての「頼りがいのある人」になる道を作ります。

 通勤路に落ちているゴミをひとつ拾うのでも、勤め先の人にあいさつをするのでも、知り合いの書くブログや記事に反応するのでも、視点を広くして見渡せば、巡りめぐって必ず何か(誰か)の悩みや不安の解決のヒントになります。「頼られる存在」になれているということです。

 「頼られる」を意識的に先に積み上げておけば、必要な時に気兼ねなく「頼る」ことができるようになるんじゃないでしょうか。どちらもバランスよく習慣づけができると良いですね。

 「頼る」のが苦手な人は多いかもしれません。なので、私はあえて「頼られる」の積み上げを提案したいと思います。「頼られる側の気持ち」をよく知れば、今よりもっと自然な人への頼り方を身に付けられるのではないでしょうか?

 人に頼られるのって、案外悪くないもんです。役に立てそうな場面が目の前にきたら、積極的に「頼られる能力」を高めましょう。そして、「頼る」ことへのハードルも徐々に下げられるといい循環です。

 少しずつでも、確かな一歩を。あなたを応援しています。


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