プログラミング素人が傘持参忘れ防止センサーを作ってみた
Protooutstudioという、プログラミングスクールではなく、プロトタイピングをアウトプットするというスクールに受講生の記事です。
GW中の制作物として、傘忘れ防止センサーを作ってみました。
■企画案
人の気配を検知したらインターネット経由で天気予報を調べて雨予報なら警告音を鳴らすという超簡易センサー&スピーカーです。
私はよく傘持っていくの忘れて、外出先で
・ずぶ濡れになる
・仕方なくビニール傘買ったら雨が止んで残念な気持ちになる
ことが多いので、こんな製品があったらなあと思いました。
朝天気予報を見てもいざ家出るとき傘忘れがちなので、傘が置いてあるその場で知らせてほしい。
■何を使っているのか
「obniz」という、簡易にIot電子工作できるキットを利用しました。
超音波センサーとスピーカーをつけています。これ一式だと個人での購入で計6,000円くらい。
玄関の側面にセットして、何かが通ったらwifi経由で天気予報を調査します。
■どうやって天気予報を調べているのか
自分で天気予報システムを作っているのではなく、wifi経由で外部サービスを利用しています。今回はOpenWeatherMapというサービスから、その日の東京の天気予報情報を調べるようにしています。そして雨だったらスピーカーから音を鳴らしています。
■本当に製品化するなら・・・
今回私が作った簡易なものではなく、きちんとパッケージング化して商品化したらどうなるか妄想してみました。
まず、構成する要素として全部で下記が必要と想像しました。
①センサー
②センサーを設定(警告音や天気予報対象の場所等)するためのアプリ
③センサーを動かすための電源
④センサーをインターネットにつなぐためのwifi環境
販売できるのは①②のセットで、③電源は居住者の家の設備に依存してしまうので電池式、④wifi環境は購入者負担。
①②を市販するのでなく、玄関の床や壁に埋め込んでしまってその家の設備として提供してしまえば、③電源に関して居住者による電池の調達は不要になりそうです。
■本当にこんなの要るのか?他の製品で済むのでは?
アイデアありきで考えてしまったため、問題点から整理して他の施策も考えてみました。
<問題 =具体的に自分が困ったこと>
外出していて雨具を持っていない時に雨が降ってくると、濡れて嫌な気持ちになる又は濡れないためにビニール傘を購入して無駄な出費になる
<課題 =困らないようにすべきこと>
外出していて雨具を持っていない時に雨が降ってきても
・濡れても嫌な気持ちにならない
・濡れないようにする
・無駄な出費なく濡れない状態に成れる
<対策案>
①雨具を持っていなくても無駄な出費なく濡れないようにする
・どこでも雨具を安価に入手できる仕組み
・必ず身に着けている何かが雨具の代替になる仕組み
・雨具がなくても水をはじくコーティングを自分の身体に施す
⇒傘をシェアするサービスは既にありますね!
②雨具を持っていない状況を防ぐ
・家出るときに何か(傘、スマートフォン等)が雨具の持参を警告する
⇒傘にセンサーが組み込まれたスマートアンブレラはありました!
スマートアンブレラは置き忘れ防止機能も兼ねますが、今回私が考えた「家出る時に玄関で警告」だと、せっかく傘持って行っても雨降るまでにどこかに置き忘れるリスクへの対策が無いことに気づきました・・・。
一方で玄関に置いておくセンサーなら「一家に一台」又は「マンション/アパート1部屋に1台」あれば人数分スマートアンブレラ買わなくて済みそうです。
■何円なら買うか?
私は3か月に1回くらいの頻度で傘忘れて濡れて嫌な思いする又はその都度コンビニで500円程の傘買っているので、これを予防できるなら、
・初期費用:700円程度
又は
・初期費用:なし 月額費用:50円
なら買うかなあ・・・
使った分だけ支払う(=「傘持っていきなさいよ」という警告音が鳴った分だけ支払う)従量課金制も考えましたが、そうすると「朝ごみ捨てにいく」「ちょっとコンビニに行ってくる」等、「外出中に天気が変わって傘が必要になる」という状態が発生しえない際の外出時もセンサーが作動してしまって精緻にカウントできないと思いました。
尚、今回の私のプロトタイピングは個人の趣味でやっているので無料で天気予報の外部サービスを利用できています。
ただ、商用の製品の中で使うならそのサービス提供元に対してもコストを支払う必要があるので、そのコストも賄える価格設定をしないと商品化は難しそうです。
また、「初期費用:700円程度」という感想は、「一人暮らしの男がホームセンターで見かけた際にこの商品を買うか否かの基準」であり、購入者やそのシーンに依っては全然違う価格感になるとも思いました。
例えばマイホームやマンション買う時って総額は数百万円以上の買い物になるので、その中に「+8,000円で傘忘れ防止センサー入れますか?」と製品デモも混ぜ込みながら紹介された場合、家そのものの購入額からしたら8,000円なんて微々たる額なので錯覚して購入してしまいそう・・・。
■今回のプロトタイピングで気づいたこと
・プログラミング素人でもしょぼいプロトタイプなら何とか作れる
・商品化まで考えると価格や売り場等妄想し始める
・プロトタイピングから入るとアイデアの具体的な肉付けが加速する
・一方で問題定義や代替手段の検討を忘れやすいので立ち止まることも大事
傘忘れは何度も何度も苦渋を飲んできたので、どなたか商品化してくれると嬉しいです!
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