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静かな部屋に 枯れ葉が降り積もる 雨 風 日差し ときに雪 堆積していく層の随に 部屋は 閉じていく 佇む朝と昼 思い出す闇 静かな部屋は かさかさと染まっていく 遠のく けれど 消えはしない 降り積もった枯れ葉を かきわけて 潜っていく 生温かい底に 一枚の写真がある
春先の白けた空は それでも裏切らない 期待もしなくても 星くずから出来ている これらの体を 地にばら撒いて ひばり 高く きっと劇場では ホリゾントに まっさおな異国の空 信じている 闇の中はたやすい みんなが 見上げるだろう 地の中の 蚯蚓が ぬくもりながら その肌で 感知しているブラックホール わたしたちの 仮定のゆりかご