【国際】国際刑事裁判所って何?
今回は国際刑事裁判所について取り上げます。
これもウクライナ情勢の理解のためで、以下の報道がありました。
国際刑事裁判所(International Criminal Court: ICC)はこの通り国際的な刑事の裁判をする裁判所です。
オランダのハーグにあります。
国際司法裁判所という似たような言葉の裁判所がありますが、これとは異なります。ただ、場所は同じオランダのハーグにあります。
国際刑事裁判所については、
国際社会全体の関心事である最も重大な犯罪
(集団殺害犯罪、
人道に対する犯罪、
戦争犯罪、
侵略犯罪)
を犯した個人を、
国際法に基づいて訴追・処罰するための、
歴史上初の常設の国際刑事裁判機関
(所在地:ハーグ(オランダ))
と、外務省のサイトで説明されています。
各国で刑事の捜査・訴追をする能力や意思がないという場合に補完的に国際刑事裁判所で手続をするそうです。
国際連合からは独立した機関とされています。
裁判官は18名おり、それぞれ別の国により構成されています。
裁判所の中に検察局というものがあり検察官がいるようです。
日本の法体系からすると裁判所と検察庁は訴追する側である検察庁と訴追された事件を判断する側の裁判所は当然別の組織であり、同じ組織にはありません。
判決では30年を超えない年数の拘禁刑が原則で、「犯罪の極度の重大性と犯罪者の個別事情によって正当化される場合」には終身拘禁刑を科することもできるようです。
また、拘禁刑に加えて罰金、資産の没収を命ずることもできるようです。
ただ、上記報道によればロシアは元々国際刑事裁判所の加盟国だったようですが2016年に離脱したようです。
ちなみにアメリカは加盟していません。
日本は加盟しています。
国際秩序を守るための一つの知恵としてこういった機関があることを知っておくのは良いことと思います。
今回はここまでとします。読んでいただきありがとうございました。
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