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【経営】労力をかけている=利益があるではない。
経営者の感覚として、労力をかけていて忙しくしていると、売上があり、利益があると思ってしまう人もいるようです。
しかし、それはイコールではありません。
労力と売上が比例するものではありませんので、売上から費用を控除した利益も比例しません。
忙しいばかりで利益なしというのはあり得ます。
忙しいの内容は仕入れが多いからか、人件費がかかっているからか、何なのか、忙しすぎてなかなか考えられないと思います。
先代の付き合いから値上げできないが、本当は仕入れのコストがかかっている、人件費が上がっているなどの事情で値上げしたいという経営者もいます。
こうした検討は日々の取引を仕訳して、勘定科目ごとの元帳に転記し、ここから各勘定科目を集計した毎月の試算表を見てみる必要があります。
試算表における会計上の数値と労力とを照らして、自分の感覚と数値とのずれを捉えることができれば、労力があるから利益もあるだろうと考えることは無くなるでしょう。
実際上の問題として、自社で経理を適時に行い、税理士事務所に試算表を作成してもらうことができていない企業もあります。
自社の問題か税理士事務所の問題かいずれもあり得ます。
これができるように自社の経理を改善し、税理士事務所も改善することが求められます。
簡単ではないですが経営する上で求められることの一つと思います。