【会計】資産って何?
資産って何でしょうか。
あくまでも会計上の資産の話です。
売ったらお金になるものっていうのがわかりやすい考えです。
しかし,会計上,売ったりできないものも資産として計上されています。
かつて支払った費用となるような大きな支出をした場合に,大きな支出そのまま費用とはしないで一旦資産として計上してその後例えば3年間にわたって3分の1ずつ費用とするような場合です。繰延資産がそうです。
繰延資産は売れるような物があるというわけではありません。あくまでも一気に費用化しないために一旦資産にしてあるというだけです。
そこで資産とは何なのかを統一的に説明する必要があるので,出てきた考えが,資産とは経済的な便益だという考えです。
売れる物は経済的な便益はありますね。
繰延資産もそうです。
そしてその便益はその企業に帰属していることも求めらます。その企業に帰属せずにみんなのための便益となるようなものは資産ではないということです。
さらに,貨幣額で測定できることも求められます。
金額で表すことができないものは資産とは言えないということです。
例えばチームワークがあります,と言っても,確かに便益だし,その企業に帰属しているようにも思えますが,それが金額としていくらというのは算出できないです。
まとめると,
①ある便益があり,
②その便益が特定の企業に帰属し,
③帰属したものを貨幣額で測定できるもの
が資産となるということです。
資産となるということは,貸借対照表に掲載されるということです。
資産とならないものは掲載されません。
これも一筋縄ではいかない話なのですが,取り上げてみました。
読んでいただきありがとうございました。