成功は過程に資するが、幸福は存在に資する。

三木清の「人生論ノート」の中に見つけた言葉です。

幸福を探せば探すほど、幸福から遠ざかることは多くの人が感じ取っています。それでもどこかに幸福になるための処方箋があると信じてしまう。

成功を得るには、成長が必要です。成長には二段階あると思います。私（個）の成長とあなた（組織や社会も含む）の成長です。どちらの成長も、双方の存在がないと成立しません。

無人島で一人で生きている人間が成長を感じることはないでしょうし、会社の成長だけということもありません。構造・制約・対象があって、私もあなたも成長できるのです。

常に移りゆくビジネスの世界では、無数の概念が生まれては消えていきます。自分が見たい世界と自分が見せたい世界を概念化し、具体化する過程で成長を感じ取れるのだと思います。

そして、成長とは、空に彫刻を彫るようなものとも言えます。空を見上げない人には作品は見えないでしょうし、その作品も時が経てば消えていきます。

成長を感じる中に幸福を見出すことが出来るのではないでしょうか？

「成功は結果に資するが、成長は過程に資する。幸福は成長に資する。」