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職人さんとSNSキャンペーン
いつもお世話になっているお客様(職人さん)から「SNSでフォロワーにプレゼントキャンペーンを行いたい」という相談が来ました。
((はいはい、その手のマーケティングならもう何回もやってるから任せてくださいなぁ〜))と思いながら二つ返事で承諾。
「ただし、この手のキャンペーンはフォロワーは増えますが、キャンペーン後すぐに離脱する人も多く、フォロワーの質が落ちてしまう(=本来の潜在顧客ではない、プレゼント目的だけのフォロワーが増えてしまう)ので、そこだけは要注意ですね」と、続けてお伝えしたところで職人さんの声が一変。
「いえ!僕たちはフォロワーを増やすためのキャンペーンではなくて、毎回投稿を見ていいねをくださったり純粋にSNSでフォローしてくださっている方達のために感謝の気持ちをお伝えしたく何か恩返しがしたいんです!」と言われるではないですか。
そんなことを思ってくださっているなんて!!!
職人さんの思いも知らず、SNSのフォロワー増やすためのキャンペーンだと勘違いして語り出していた自分が恥ずかしくなりました。
ということで、一時的にSNSに鍵をかけ、ある一定期間クローズドな環境でキャンペーンを行い、無事に昔からのフォロワーさんにプレゼントをお送りすることができました。
フリーランスになるまでは大手のお客様を相手にすることが多かったので、SNSキャンペーンといえばフォロワーを増やすためのプレゼント施策であることが当たり前。お客様との定例の報告会では常にどのくらいフォロワーが増えたのか、次はどんな投稿で伸ばしていくのかが議論になります。
ところが、職人さんの「僕たちみたいな地方の小さなお店をフォローしてくれているのが嬉しくてその気持ちを何か形にしたくて」という言葉を聞いて、SNSの存在そのものが職人さんにとってはダイレクトに元気付けられる存在になっているんだということに、ハッとしました。
それと同時に、私自身が職人さんの思いに感動した瞬間でもありました。
ECの売り上げのためだったり、来店顧客を増やすためのツールではあるんですが、やっぱりSNSにしかない魅力がそこにはあって、いいね!やコメントを超えて、広い意味でのコミュニケーションツールなんだろなぁと思う今日この頃です。