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本の虫3姉妹と本の魔女6

ジジョが来る!ぶどう娘の書物探し
(豪州)


絵と文 ひろうす

風来のジロチョージョと相棒の語りネコ・ドッパは豪州国にたどり着いた。

「おい、ジロチョージョ。見ろよ!あそこに娘っ子が 倒れているぜ?」

「大丈夫かい?アンタ名前は?」
「おフミ…」

おフミ

おフミは豪州国で奉公しながらぶどう酒づくりの武者修行をしているという。
「そいつぁ田へしたもんだよ蛙のしょんべん。見あげたもんだよ屋根屋のふんどし!」
「どうしたの?」
「いや…」
ドッパは汚れてもいない顔を洗った。
「でもなんだってこんな所で倒れていたんだ?腹でも減ってたのかい?」
ドッパはおフミに大きいおにぎりを差し出した。
「お腹は減っているけど…違うんだ。あたし、本が読みたいんです」
「え…?」
ドッパとジロチョージョは嫌な予感に背筋がぞくりとした。

「読みたいんだけど、何を読めばいいのか分からなくて…」
「お、おフミちゃん。そういった事はあんまり言わねえほうがいいんじゃねえかな」
ドッパはヒゲの先から尻尾の先までぶるぶると震えている。
この辺りには若い娘を攫っては本を薦める、女の顔をした魔物が出るのだ。

「あーあ。誰か本に詳しい人が来ないかなー」
「おフミちゃん、やめ…」

「呼ばれました!」

「ででで、出ーたー!
魔物じゃなくて〈積読つんどくおジジョ〉だけど、
出ーたー!!」


「な〜や〜む〜!」

「美味しいものがお好きそうなので、石持浅海さんの『Rのつく月には気をつけよう』、日常の謎系ですが、毎回家飲みしながらのお話で、お酒もおつまみも美味しそうでオススメです!
中村文則さんがいけるということは、重めのミステリOKと思われますので、乃南アサの『風紋』と『晩鐘』をセットで!犯罪被害者家族と加害者家族を描いた作品で、読み応えありです!

(中略)

ここで松本清張はいかがでしょう?『日本の黒い霧』、帝銀事件や下山総裁事件など、戦後の重大事件を松本清張氏が独自に掘り下げていく作品で面白

(中略)


「こんなところでどうでしょう?」



本の虫読書録さんの実体験を元にした創作です。
ポテトとドリンクみたいなノリで清張を!?
『風紋』『晩鐘』ハッピーセット!?
人のコメント欄でジジョ炸裂。

素直。




>史さんが記事にしてくれました!


>本の虫読書録さんが記事にしてくれました!

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