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レコードのこと⑥ビリープレストン

土曜の朝にはラジオをスイッチオンしてピーターバラカンさんの音楽番組を聴くのがお決まりのコースです。先日もいつも通りスイッチオンすると、映画上映中ということもあっていきなりアレサフランクリンの歌うLet it beからスタートするという濃い朝でした。ふぉぉ!
そこからビートルズのDon’t let me downという流れになって『ビリープレストンのキーボードがいいですね〜』なんて話になって、朝一のお茶をすすりながらそうだねそうだねほんとにそうだよね〜とニンマリしながら聞いていて、そうだそういえばこの前私ビリープレストンのレコード買ったんだよなぁと思い出したのでした。そうだそうだったんだ。5人目のビートルズと言われているビリープレストンです。

少し前に渋谷のフェイスレコードで笠井紀美子姐のレコを買った時に一緒に買いました。

これが姐の方↑

これね、Music is my life。
ご覧の通りジャケが少し痛んでいますが盤面はとってもキレイだし、なにしろ1972年という私のツボ年代だし、バンドにブラザーズジョンソンの2人やギターのDavid T Walkerとあったので問答無用でゲットしたのでした。で、

とてもよい!

とってもよいです。この時買った2枚は私的に『当たり』でした。やったー!共に顔どアップですね。顔どアップのジャケに当たり多し、です。

そして顔のどアップもナイスですが、なにげに服もナイスなんです。あまりにも何気なく着ているのでうっかりスルーしてしまいそうなのですがフラワー&ドット柄なんですよね。ファンシーがダブル!でもそんなド派手ジャケットも霞むくらいビリーさんそのものがドカンと前面に出ていますね。たぶん何を着てもブレることなくビリーさんなんです。そのまま自然に『ハロー!』なんですよね。きっと今私がこの服を着たらハローの前に『どうしたの?』と言われると思いますよ。

例えば寄席に出てくるマジシャンや芸人さんたちもそうだなと。すんごい衣装着てるんだけど違和感なしというか。すごいことですよ。全部スパンコールのスーツとか鯉のぼりみたいなジャケットとか。でもそんなところはあっさり通り越したもっと先のところに核があるというか、なんかうまく言えないですけど私もいつしかこの域に辿り着けるよう、さらに鍛錬せねばと強く思っちゃいます。ぐぉぉ!


そういえばいつだったか浅草の大通りを歩いていたら、寄席によく登場するボンボンブラザーズのヒゲの人がスタスタ歩いていて『あ!ボンボンブラザーズの人だ!』と思った瞬間ついうっかり『ボンボン…』と声に出してしまいチラッと振り向かれたことがありました。
ほんとは声をかけたかったのですが恥ずかしくてできず、ただひたすらしばらく後をつけてしまったのですが、てゆーか兄さん歩くの早くて追いつけなかったんだよな〜てゆーか私も怪しかったよなぁ〜…ってこれは全然関係ない話ですね…。脱線しました。

と、ボンボンブラザーズまで思いを馳せるビリープレストンのアルバム、裏ジャケもワクワクしますよ!たくさんの鍵盤に囲まれて嬉しい〜!の図です。『オレの鍵盤、見てっ!』って感じですね。うんっ見る見るーっ。


それにしてもイカした鍵盤たちです。弾いてみたいし、実際中身もイカした音が炸裂しています。
そしてね、思わず『あ!』と声を出してしまったのは内ジャケです。開くと、


譜面なんですよ。おぉぉ!



ジャケの内側に譜面なんてテンションが上がりますね!まるで裏地までも凝ってる服みたいです。ジャケットを脱ぐと中が薔薇柄、みたいな?ちょっとドンぽくもありますが、凝ってるもの、手がこんだものってほんとに嬉しくなるものですね。

ということで、ここのところもっぱらこのアルバムと笠井姐のを交互にヘビロテしているところです。そしてどういうわけか毎回聴くたびにボンボンブラザーズを思い出すという〜。なんで?

ひょっとしてこれは久々に寄席に行くべし、というお告げなのかもしれませんね。


ビリープレストンのMusic is my life、不思議と気持ちが外に向く、素晴らしきアルバムです。

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