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レコードのこと⑤笠井紀美子

渋谷が変身しまくっていますね。先日も山手線を止めて大工事していましたし、その前は銀座線の位置が変ったり。もうじゃんじゃんバリバリですね。
今までただでさえ246通り沿いのイケベ楽器にたどり着くのに大苦労していたというのに、新しい形相の駅周りになってしまって、ある時ガチンコで遭難したことがありましたよ。
どうやっても出られない!ならばとにかく地上に降るしかないだろうと、誰も利用していない出口を使い、誰も歩いていない工事用通路のような細い階段を抜け、最終的にはスマホの方位磁石を使ってやっとこさでたどり着いたという…。まさか渋谷で遭難するとは思ってもみませんでした。

そんな遭難覚悟なイケベ楽器に昨日再アタックしてみたところ、今度はイケベ楽器がない!なにぃ?なんやてぇ?一筋縄ではいかない渋谷です。
仕方ないので駅裏の焼き鳥屋でも眺めてから帰ろうと、居酒屋山家方面に向かって歩いて行くと、あろうことか目の前にピカピカなイケベ楽器がそびえ立っているではありませんか!なんでやねんっ。まぁでもここなら今後イケベ楽器には遭難せずに行けるのでオーケーですね(居酒屋山家に遭難してしまう可能性はあるかもだけど!)。

と、もはや諸星大二郎的亜空間と化している渋谷、せっかくならば飲み込まれたろかーと旧ワイルドゾーン現ピカピカゾーンの宮下公園ビルに入ってみると、中にレコード屋さんがあったのでした。やったー!

小さいけれどオサレなレコ屋です。80年代中心の邦楽を推しているっぽい感じでした。レコ屋となると掘り掘りせずにはいられませんので、おもむくままにホリホリホリ…。で、


笠井紀美子さん、ジャズの姐御です。かっこえぇ!私はね、笠井さんは顔から入ってるんです。まだ学生の頃、笠井さんのファーストのジャケを見て『!』となったのですが、当時は『やっぱロックですがな〜』とジャズにまったく興味を示さなかったアホな私だったのでした。しかしそれからというものの笠井さんのアルバムのジャケを見るたび毎度『!』となり続け、しまいには『!!!』となったのでこりゃなんかあるぞと、ついに手を出したのがコレでした。



うぉぉ!めっちゃかっこえぇですね!一体何を目撃してしまったのか、それとも放心状態の一点病の最中なのか、はたまた何かにがっつりドン引きしているのか…。とにかくこの謎めいた表情がサイコーです。姐、いいぞ!で、顔だけでなく中身もサイコーでした。やっぱロックですがな〜とジャズ姐御の世界に手出ししなかった数年間の自分は本当にアホだったなと後悔しながら慌てて聴いたのでした。

ということで、笠井さんに関しては長い長い年月をかけて少しずつ近づいている感じなのですが、昨日渋谷のレコ屋にて笠井さんの盤がごっそりあったので一枚ゲットしてきたのです。これは私的についに本格的に笠井さんに触れる時がやってきたのかもしれません。

裏ジャケはこんなですよ。

むぉぉ!かっこえぇね!1975年This is my loveというアルバムです。大好きなビルウィザーズの曲のカバーから始まるベリーナイスな一枚ですよ。笠井さんというよりもKimiko Kasaiの方が正しい表記なのかしら。

この他の作品は聴いてはいないので、これを機に一枚ずつ攻めていこうと思います。



気だるかっこいぃ!

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