【続】大崎広小路・平和軒
続きです。
(第一話はこちら→『大崎広小路・平和軒』)
我が心の神社・中華こばやしと似てるかもしれないお店がある?なんやてぇぇ?と、そのお告げに導かれやってきた大崎広小路です。ほんまかいなと駅の階段を降り、地図に従っていざ出発してみると
①改札を出て右
②さらに右に曲がる
③角を曲がると坂道
つまりこんな感じで、お店に着く前からすでにこばやしとかぶりまくりで思わず前のめりになっちゃう私なのでした。
しかしよく見ると辺りはマンションや大学などの大きくて新しい建物がボコボコ建っていて、むしろこの新しく整備された雰囲気のどこにこばやし風があるのだろうと不思議にも思ったのです。ところが、一部だけなんとな〜く違うオーラを放つ箇所が…
この雰囲気からの、ここ↓
この赤の矢印のところ、ここからなにやら違う空気が溢れ出ていました。しかも『こっちですよ〜』と呼んでいるような。もう地図で確認せず呼ばれるがままにふらふらと進んでいきました。
ほぉぉぉ!
下を見ると小さいワイルドフラワーズが『ヨウコソー!』と出迎えてくれました。
そして『コノ上ダヨ!』と言うので導かれるがままこの階段を上ると中段で一回コケました。あたた。ちっこいワイルドフラワーズたちのイタズラでしょうか。ドキドキ…すると、
おぉぉぉ!別世界出現ー!なんだここはーっ!
一体ここはどこなんだろう。住所的には品川区だけれどなんともチベットっぽいというか、あちこちにマニ車がたくさんありそうな、そんな感じです。ここはひとつ五体投地で進むべきか。とにかく行ってみよう…
チベットの強い日差しと乾いた風で看板の文字もかすれています。
暖簾にはやはりチベット文字で〈中華料理〉と書いてありました。そして思わせぶりにチラッと少しだけ戸が開いています。入ってよし、という合図と理解しいざ入店!
ガラガラガラ〜…
いらっしゃ〜い、どうぞー!戸は少し開けといてね〜!
お水はセルフでよろしくね〜
元気のいい声とともに奥からおじさん(おじいさん)がヒョコッと顔を出しました。もう一人むっくりした普段着の兄さんもいらっしゃいませと言っているし、おじさん(おじいさん)は水はあっちだと指差しているしチベットだし、いきなり情報が多すぎて頭がクラクラしましたが、言われるがままにタンクからコップに水を注いでみるとそれはお水ではなく
お茶でした。おぉぉ!ウェルカムドリンクはお茶です。嬉しいねっ。
ここが平和軒か。たしかにとても平和な感じがします。静かでゆっくりとした時間が流れています。平和な平和軒。このゆったり平和な感じはたしかに中華こばやしっぽいかもしれません。
チベットの強い日差しが暖簾で程よくさえぎられていい感じです。急に西小山にあったフルーツパーラたなかを思い出しました。ラブリーで愛あふれるフルーツパーラたなか、中華こばやしも愛あふれてビューティフルだし、つまりは愛あふれてステキなことが共通項、ということなのでしょうか。
ちなみにこれがフルーツパーラたなか↓
いいですね、フルーツパーラ!
平和軒に戻ります。さて、ホールではお客さんが一人レバニラにするとかしないとかで注文をなかなか決められずに騒いでいましたし、せっかくなので靴を脱いで奥の座敷に上がってみました。するとそこは座敷というよりも
おばーちゃんちでした!
《 続く 》
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