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北欧デンマークで学ぶ障害者スポーツ
エグモントでは、
障害のある生徒のために
障害者スポーツというクラスがある。
そこで私は特別に許可をいただき
様々な障害を持つ生徒達と共に
障害者スポーツを学んでいた。
そこで見たもの感じたものを
今回は紹介したい。
とある日の授業、みんなで
車椅子ラグビーにチャレンジした時のこと。
ウォームアップが終わった後、
ゆっくり座って恐る恐る車輪を
進めていくF君。
彼はダウン症で、いつもニコニコ
おっとりした少し控えめな性格。
この日初めて車椅子に乗ったF君。
最初はHT(ヘルプティーチャー)がそばにいないと
上手く進めずにその場で止まっていた彼。
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私とペアになって車椅子をこぎながら、
膝においたボールを
渡し合う練習をしているうちに
彼にも徐々に笑顔が。
車椅子ラグビーというと車椅子同士が衝突し、
見ているこっちがヒヤヒヤするほどの
アグレッシブなスポーツというイメージ。
ある程度の練習を終えて、
先生が組んだチームは
私とF君も一緒のチーム。
ゲームが始まると
さっきの穏やかな雰囲気はなくなり、
10秒以上ボールの保持は禁止、
車椅子以外の体の接触はなし、など
色んなルールが。
障害者スポーツと言っても、
ゲームはいつだって本気がデンマークっぽい。
![](https://assets.st-note.com/img/1684206150641-Z7fNdBZWxd.png?width=1200)
この日、2試合したゲーム中に
F君は味方の私にタックルしたり、
やっと保持したボールを相手に
「ハイッ!」と優しく渡したり。
沢山失敗したけれど、同じだけ
新しいことを体験できた彼は
いつも以上に笑顔でいっぱいだった。
短い間でたくさんの成功や失敗、
そして少し頭を使ったり
自分でできるように工夫したり
みんなと協力したりする
障害者スポー ツ。
環境とサポートさえあれば、
誰でもどこでもできるんだと学んだ。
先ほど《失敗した》と書いてはみたものの
私の目線から見れば、
彼の優しさはどんなときでもそこにあって
無邪気に喜ぶ姿は
スポーツを《楽しむ》ってこうゆうことなのか
そんな風に思えた学びがあった。
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