2023/10/29 写真展・愛燦燦@そばとカフェ・ツタンカーメン
2023/10/29 11:00~20:00
そばとカフェ・ツタンカーメン(東京国際フォーラム Aブロック 1F)にて、写真の個展(カフェ営業の傍ら)をさせていただきます。
なぜやるのか
簡単に言うと、節目だからです。
横浜生まれ横浜育ちで、昨日26歳の誕生日を迎えた私ですが、来月11月から福島県の沿岸部(浜通り)大熊町にて町おこしの仕事に携われることになり、移住します!
2019年に姉の結婚式を機に父から借りた一眼レフ(Canonのkiss x5)を触り、今までにない刺激が脳に伝わり趣味ながら年に1度新しいカメラに変えつつ、現在は副業も兼ねて活動しています。
結婚式当時は、カメラを触って3か月目。三脚を買って渋谷駅のスクランブル交差点で露光ポートレートをしながらキャッキャしてました。(もうあの頃には戻れない・・・(´;ω;`))
なんやかんやで好奇心とチャレンジ精神で4年と半年写真を撮ってきました。
その中で、これは人に見せたいと思う景色と記憶に焼き付いている人の写真をピックアップし、展示することにしました。
ツタンカーメン
最高のカフェです。
展示場所についてですが
東京駅から徒歩7分、有楽町駅から徒歩5分。まずアクセスがいいです。
中に入ると、色んな物が置いてあるのにデスクワークをするとめっちゃ集中できます。
どうぞ、その空間に引き込まれてください!
解説
会場のQRコードを読み込み
noteで1つのページにまとめて、目次で飛べるようにしようかなと。
そう思いました。どうでしょう?分けた方がいい?
ちなみに、展示数は10点。ハーフサイズカードで20点ほどです。後者は売る予定なので、時間によっては実物を見れないかもしれません。残念ですが、それも込みでここで表示・解説をしています。
展示写真
下左3:奇跡と軌跡が織りなすこの星で、私たちは出会えました
結婚して子供を産む。その過程で様々な奇跡があったのではないかなと推測。この海を見て、地球も同様に様々な奇跡により今のカタチになっているのは、この方たちと同じなのかなと。
2021年6月に、藤沢市役所で仕事をしていた帰りに大好きな鵠沼海岸で撮った一枚。
たまたま声をかけた人です(笑)
友人の結婚式でメッセージ動画を撮ってる時に撮らせていただきました。
残念ながら、今は連絡先がわかりませんが
このタイミングで鵠沼海岸に移住したらしいので、いつか再会できるかもしれませんね!
左下2:ありがとう。いってらっしゃい
写真左の紳士。中学2年生の春、宮城県から彼は引っ越してきた。
震災の影響だった。それなのに、生徒会に立候補した。
よそ者がいきなりなんだと中学生ながらに思ったが、3年の時に同級生になり、めちゃくちゃ仲良くなった。
その後高校では別々になるも、陸上の中長距離をお互いやることになり、大会でたまに会う腐れ縁の人その1になった。
そんな彼は高校卒業後、恩人になるのだがその要素は、僕が浪人のとき。
予備校に毎日通い、苦手な勉強のストレスで死にかけながらも、毎日何があったか・感想といった長文の日報を構わず相手にしてくれた人が彼にあたる。
普通なら、縁が切れてるかもしれないが、相手をしてくれた。そのおかげで失恋(高2以来2度目同じ人)、浪人生活を乗り越え大学に合格できたし、今がある。僕にとって恩人なのだ。
そんな彼が地元を出た。結婚した。
無論、フォトグラファーとして、旅立ちを含め式を終えるとこまで見届けたい気持ちが湧いた。
ありがたいことに彼とその奥様も応じてくれた。両家顔合わせ・前撮り・ブライダル当日。ほぼすべての記録を任せてくれた。その1つとして夏前に城ヶ島で撮った前撮りの写真に全身全霊を注いだ。その中でも2人らしいなと思える写真をセレクトした。
もうすぐ結婚式だ。なんだか落ち着かない(笑)
彼に贈る言葉があるとしたら
僕を信じてくれてありがとう。いってらっしゃい。今後も天使のような優しく可憐な奥様と一緒に生涯をお過ごしください。
左上1:7色の15分(クォーター)
みなとみらいの観覧車は15分おきに、単一色から様々なバリエーションに変色する。そして7〜8分ほどで元の色に戻る。
それを繰り返す。7色の時間はあっという間に終わってしまう。
人の出会いにも同じようなことがある。
この写真を撮った2021年に一緒にいたカメラマンは、ボーイスカウトで知り合い同時期に熱中して撮影していた仲間である。
一緒に学びつつ教えていた。この人と切磋琢磨していきたいと思っていた。
しかし大学卒業後はあまり会わなくなった。先日話をした際に、その人はもうカメラを触っていないと言っていた。
カメラ仲間だけでなく、イベント企画のプロジェクトメンバーも、1日だけのカメラ会のメンバー、職場の同僚…人といる時間は、あの観覧車の7~8分間と同じであっけなく、7色に輝いているものなのだろう。そこでどれだけベストを尽くせるか。
左上4:未来が楽しみだ
僕には3つずつ離れた2人の姉がいて、姉たちには2人ずつ娘がいる。
子どもが苦手だった僕。しかし、メイ・ワン(1人目)が生まれてから、徐々にネガティブな意識がなくなり、子供たちと接していく中で対等な関係が姪達と生まれた。
できることなら週1で面倒を見てあげたかったが、容易に行けるものでもない。みんなが20歳になるころはどんな人になってるのか。未来が楽しみだ。5月生まれが多いので、誕生パーティの際に庭で撮ったものをチョイス。ちなみに、たまたま母も似た服を着ていたので混ぜた(笑)
それぞれに「らしさ」が出ている良い瞬間だ。
右下2:春の夢
その少し前の新卒なりたての春に、朝の準備をしながらあまりにも部屋の木漏れ日が綺麗で撮った。
当時飼っていたダックス犬は歯周病になっていたから、よだれにより部屋は臭く床は腐りかけていた。
物心つく頃から、いつか犬も死ぬことはわかっていたが、生物の死の直前ほど耐え難い時間はない。自分の手で殺めたい気持ちもあったが、それはバッドエンドになってしまうから一切手にかけなかった。犬が死ぬまでは単身赴任はできなかった。
その年の11月末、自然死で息絶えた。すると床が再生した。匂いは消え、トイレシートもなくなり、もはや生きていた痕跡さえない。墓もない。
犬はどこへ行ったのか。冬にはそんなことをよく考えていた。
死後半年後、春に夜に見た夢に犬が現れた。
起きて、曖昧な記憶が少し残っていたが、心は満たされていた。
ずっとここに、自分の記憶の中にいるんだと悟った。それからほとんど犬のことで悩まなくなった。
2年経った今でもベッドには犬と寝ていた時のリードを括り付けている。
それが唯一の有形遺産だ。
また一緒に走ろう。どこまでも。もうリードは外したのだから…
左上2:横濱のおとぎ話
こちらの写真の女性はボーイスカウトの知り合いであり、あの飛鳥Ⅱ号の船乗りだ。
一方、左の男性はその旦那様で、貿易船で仕事をしているらしい。
そんな2人が一緒にいれる時間は、1年で100日もないらしい。
これを聞いたとき、なんということだとショックを僕は受けた。
だからこそ、2人が一緒にいる時間を永遠に感じさせるような写真を残したいと思った。たまたま結婚式前で前撮りも時間がなく撮れないと言っていたので時間を作ってもらい撮影ができた。
買ったばかりの照明を山下公園に設置し、堂々と照らす。
誰もが緊張したあの時、きっとこの2人は別の緊張・ドキドキが走っていたのではないかと僕は推測する。
会える時間が少ないからこそ、その時間を待ちわびて、仕事も頑張れる。時に2人が乗ってる船が近くにいることもあるらしい。そして再会できた時は超絶嬉しいんだろうなと。そんな横濱のおとぎばなしのような、お話。
左下1:植物のような心を
それは僕の目指す精神のことだ。1つ1つに上がり下がりしていては精神は疲れてしまうので、植物のようになりたいと思った。
右下1:確かめてみたくなった優しさ
夕方前のオーストラリア・メルボルンの広い公園での1枚。
優しい光は目に見えるだけでなく、心にも浸透していった。
2018年に中高一貫校の日本語教師のアシスタントを1か月ほどインターンで行き、翌年12月に一番仲が良かった学年の卒業式に参観したくて許可を得て再び飛んだ。ホストファミリーが神で、2回目の滞在はタダで、居候(いそうろう)させてくれたためストレスフリーだった。
しかし、自力で生活をしていないから、欧米文化が自分に適しているか判断ができなかった。
ワーキングホリデーを使って、そのうちカナダに行き、生活をしてみてその判断をしてみたいと思っている。もちろんメルボルンとは違うだろうが、とにかく色んなチャレンジをいろんな場所でしてみたい流浪人なのだ。
左上3:心は 常に 海に
水晶に映る景色は湘南の海と街の灯り。
汚い海とゴミ、空気は田舎ほど澄んでいる訳じゃない。
それでも行きたくなる。海風に当たりたくなる。あの夕焼けを見たくなる。自転車で帰宅する地元民や、海の家に遊びに来る都会人を見に行きたくなる。鵠沼海岸に住んでいる友人の家でBBQや宅内でwiiUをした記憶を思い出す。色んな想い入れが詰まった20歳以降の青春の地。好きです。鵠沼海岸!
右下2:冬のささやき
グソクムズというバンドの曲。
このAudiの持ち主は大学の同級生。
浪人が少ない大学で、初めて浪人生を打ち明けたら、彼も浪人生だったという運命を感じたが、めちゃくちゃ仲が良いわけでもない?
大の車好きで、S5を買ったから撮って欲しいと言われ、昨年のクリスマスが近い時に富士スピードウェイ、伊豆スカイライン、汐留イタリア街で撮影した。これは伊豆スカイラインの時。富士山とセットで、まるでカレンダー。
それと同じくらい印象的だったことがある。富士スピードウェイからの移動の時に聞いた「冬のささやき」が山梨の道と暖かい冬の昼に抜群にマッチした。久々に会って古今の話をしつつ、良い車で良い曲を聞いてると嫌でもドライブ(助手席)が好きになる。あの時間は忘れたくない。そんな青春の延長線だった。
右上1:ルリマツリ〜密かな情熱〜
新卒の会社を辞める9月の中旬
植物園に行った帰り道に見つけた近所のルリマツリ
職場と上司がが合わなささすぎて病んだあの頃に抱いてた小さな希望。
ここを出ればきっと未来がある…そんな儚い新卒時代晩期の1枚。
それにしても、陰陽が良すぎる。めちゃくちゃ好きなんどけど、地味だからSNS受けが悪い。リアルだと結構評判良さそうな気はする。。。