ネットで往診サービスを使うよりも病院に連絡しましょう

翌日、心配でもう一度実家に来たところ、寝ていると40度近くの熱があり、おきると39度代になるとのことであった。コロナではないと思っていたので、どうしたものかと思っていたら、弟が13時ごろにネットで往診をしてくれるサービスを見つけ、20時ごろに来てくれるとのことであった。
ネットの往診サービスは、よくポストに入っている水道のマグネットのようなサービスで、気軽に呼べるが、たいしたことはしてくれなかった(失礼、水道屋は普通より高い金額になるが問題は解決してくれるでしょう)。1万三千円ほど取られ、コロナのキットで調べ、救急車を呼ぶだけで薬も何も処方せずに返って行った。もし往診サービスを呼ばれる場合は、救急車または最初から病院に行かれることをお勧めします。ネットで往診の医者?はすぐに立ち去り、21時30分に救急隊員が来た(このネット往診の診断のせいで、診察表や、この医者の所属などの関係で受け入れ先の病院も救急隊も余計な情報や確認事項がふえ、さらなる混乱が生じた)。救急隊員の方が遥かに優れた設備を持っており、心拍数と酸素濃度を測りつつ、近くに見てくれる病院があるか電話をかけ始めた。酸素濃度が一定以下の場合は入院となるという目安があるようだったが、必ず入院する見込みがある病人しか診察したくないようで、30分ほど近所の病院にかけたが断られ、やっと1件見てくれるとの病院が見つかり救急車で移動することになった。
その際は、まだ何とか自分で立ち上がり歩くことができ、支えられながら外に出て、救急車ではこばれていった。私が付き添って病院に行き、20分ほどで受け入れ先の病院に着いた。20分ほどすると、夜勤でいた医者が、かなり肺が悪くなっているのでこのまま入院ということを告げられた。また、1週間が勝負で、延命処置のことを聞かれたのだが、今まで全く入院を家族も周りの人もしたことがなく、この質問を聞いて父が助からない可能性もあると思うととても驚き、狼狽えて答えられないと伝えると、父本人が頭がしっかりしているから本人に聞くとのことであった。本人にそのようなことを聞くとびっくりするのではないかと聞いたところ、問題ないとのことであったが、それから30分経っても戻って来ず、やっと戻ってきたと思ったら、本人から延命処置の希望の回答が得られなかったので今日は帰って良いとのことであった。入院に縁がない人は、延命措置と聞くとそれだけ命が危ない状態に今いると思ってしまうが、入院経験のある人に後日この話をしたら、入院時に必ず行われるプロセスとのことであった。そのことを知らなければ、この確認で寿命がちぢまる人もいるのではないかと思った。

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