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競争はしなくていい。豊かさを感じて働きたい

定年後、皆さんはどんな働き方をしているんだろう?
そもそも働いているんだろうか?

定年後の世界を知りたくて、坂本貴志さん著「ほんとうの定年後『小さな仕事』が日本社会を救う」を読みました。

事例を通じて、多くの人が現役時代から定年後のキャリアに向けた移行期に悩む経験をすることがわかっている。そして、その転機に向き合うことで、競争に勝ち残り、高額の報酬を得ることだけがキャリアの目的でないことに、人は気づいていく。本書で紹介する定年後の就業者の方々の姿からは、現役時代とは全く異なる仕事に対する向き合い方について、そこに至るまでのプロセスを追体験できると思う。

ほんとうの定年後

くらかけやさんが『ほんとうの定年後』読後メモで、統計データを基に定年後の実態を明らかにし、日本の社会のために定年後の人たちが担うべき仕事について説いた本と書かれていました。

■競争に打ち勝つ働き方を諦められるのか

なぜ人は50代で仕事に対して意義を失い、迷う経験をするのか。これはつまるところ、定年を前にして「高い収入や栄誉」を追い求め続けるキャリアから転換しなければいけないという事実に、多くの人が直面しているからだと考えらえる。他者との競争に打ち勝ち、キャリアの高見を目指したいという考え方をどのようにして諦めることができるか。それが、定年後に幸せな生活を送れるかどうかを大きく左右するのである。

ほんとうの定年後

組織で働いていると、他者と比較しないように思っていても、知らず知らずのうちにどこかで比較してしまう自分がいたと思います。そして、少なからず誰にでもあるような気もします。

しかし、役職定年を迎えたのちは、「高い収入や栄誉」よりも、充足感を感じる仕事が心地よいし、自分らしくいられることが最高!と思うのです。

働くことが「イキガイ」だと思っています。
何かしらの価値を提供し、それを評価いただく、ということです。
良い評価いただく、ということは、誰かの役に立っている、と感じられることです。

つまり、人と比べるのではなく、
意志を持って自分は何をやりたいのか(成し遂げたいのか)
が大事なのです。

■利害関係のない、緩やかなつながりの仕事がよいのか

定年後に幸せに働き続けるための要件としてあげたいのは、利害関係のない人たちと緩やかにつながる仕事である。孤独は人の幸福度を下げると言われているように、生活を営む上で人とつながることは重要である。この点、定年後の人たちにとって、仕事を通じて人とのつながりを持てることは、幸せに生活していくうえで重要な要素となっている。
しかし、人とつながればなんでも良いというわけではない。定年後の仕事として望ましいのは、「利害関係のない人たち」と「緩やかに」つながる仕事であると考える。

ほんとうの定年後

確かにこんな働き方は理想的かもしれません。そんな職場であれば、楽しく長く働けるのかもしれません。

しかし、私はもう少し「Ikigai」を感じたいのです。自分にできることを、これまでの仕事の延長上だけでなく、もっともっと拡げていきたい。
自分が好きで得意なことならやれる!その可能性をもう少し試してみたいのです。そして、それはどこの場でもいいのではないかと思いますし、そんな場を探していきたいのです。

■キャリアに良し悪しはない

仕事とは自身の生活を豊かにするために、またその結果として誰かの役に立つためにあるものであって、キャリアの良し悪しを他者と比較して競うためにあるものではない。そうした考え方で自身に合う仕事がないかを探していけば、身近な仕事のなかに、自身にとっても社会にとっても双方に価値のある仕事がきっと見つけられると思う。

ほんとうの定年後

自分ならではのキャリア探しは、簡単ではないし、難しいけれど、毎日毎日考えることでアンテナは広がるし、出口が広がっていく感覚はあります。

noteを見ていたら、「定年女子トーク実行委員会」を見つけました。
650人が参加されているようです。
迷える定年前後の方がこんなにおられるとは。

定年、役職定年で、ステージが変わるときこそ、時間をとって本気でキャリアについて考えていくのがよいのではないでしょうか。

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