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成し遂げる力は、熱意だけではない

皆さんは、自分の一生をかけて、やり遂げたいと思っていることはありますか。
私の志は、シニア期を皆がイキイキと過ごせる社会にすること。そのためには、シニア期の手前であるミドル世代が自分のキャリアを楽しんでいるかどうか、ではないかと考えています。

日本電産会長 創業者の永守重信さん著「成しとげる力」(サンマーク出版)を読みました。同社は大学院のケースでも学びましたが、永守さんの1つ1つの言葉がとても熱く力強い!
読んでいるだけで圧を感じるほど、訴える力が半端なかった
圧倒的な当事者意識と、人に伝える熱意がとても大事だと思いました。

しかし、熱意だけでは人は動きません。
コミュニティ運営にも活かせそうな視点での気付きを整理してみます。

・誰にでも力を発揮できる分野はある

どんな人でも力を発揮できる分野はあるが、何でもできる力をもっている人は少ない。だから、自分の強みを生かせる道を見出して、それを深堀りすることだ。強みが活かされる道であれば、成功体験を積むことができ、それが自信へとつながっていく。

この言葉には、とても勇気付けられます。
自分の強みを知るために、ストレングスファインダーやMBTI(Myers–Briggs Type Indicator、マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)をやっていますが、自分のことこそ、わからなかったりします。そして、強みと言われれば、自覚しその後は意識して行動ができるような気がします。
 
かつては、会社の自分のグループメンバーには、
どんな小さな分野でもいいから、この領域であれば会社で一番詳しい存在になることを目指そう
と言い続けていました。自信を持つことこそ成功へつながる1歩と信じています。

・雑談力が人の心をつかむ

同本では雑談力について指摘されていますが、私自身も苦手です。

人の心をつかみ、本音を引き出し、互いの距離を縮め、人間関係を円滑にする力。リーダーシップを鍛え、チームワークを築くうえでの必須の能力。それが雑談力である。(中略)いきなり本題から入ったところで、うまく進まない。相手の人間性がよくわからないうちは、けっして心を開かないからだ。それが人間の性(さが)である。

正論だけでプレゼンテーションの原稿を書いても、
「そうなんだけど、すーっと流れるだけで、残らないんだよね。書いていることはわかるけど」
と指摘される体験がありませんか。

「うん、いいね。やろう」
そんな言葉の期待と裏腹で、訴える力、というか、人の心を動かす、揺さぶるために、
つかみ
にはとても苦労します。
相手の興味関心に合わせて、事前に相手の思考を巡らせたりするのですが・・・ね。

雑談力を磨くには、日ごろからのアンテナを張り巡らす
ということではありますが、なぜ?なぜ?と多くのことに興味を持って質問をしていくことなのでしょうか。

・125歳まで生きる!と宣言する

新しい五十年計画を責任をもって見届けるためには、百二十五歳まで生きることになる。そのためにも健康には細心の注意を払っている。お酒も飲まないし、タバコも吸わない。七十歳の古希にトレーニングジムを自宅に作り、トレーナーの指導で、毎日、一時間ほどのトレーニングを欠かさない。本気で百二十五歳まで生きるつもりである。

私も90歳まで働きたいと思っていましたが、125歳まで本気で生きる気概とその行動に、同本の中で最も心を打たれました。

そのために永守さんはお酒も召し上がらないようですが、私はお酒、特に「ワインと食のマリアージュこそ幸せ」と感じていて、量こそ嗜む程度にと考えていますが、これだけはやめられません。むしろ、ワインと食のマリアージュの楽しみがなくなったら、ストレスがたまるばかり・・・と想像してしまいます。
一方、ランニングやトレーニングができる環境は整っているので、毎週(毎日とは言えないものの)、体は動かし続けていきたいとあらためて思いました。

人生を楽しむためには、身体が資本であることは間違いないのです。

皆さんは、何を成しとげたいですか。

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