見出し画像

星占いは科学的だった!?何月生まれ?こんな病気にかかりやすい

西洋占星術にも精通している慶應義塾大学医学部の伊藤裕先生に、星座と遺伝子についてお話しいただきました。 最近の研究では生まれ月と特定の疾患との関連がわかってきているのだとか。 あなたの星座はどんなことに気をつける必要があるのでしょうか?


星占いが科学的な理由

血液型は4つくらいしかないですよね。それは遺伝子で決まっています。それぞれ多様性があるわけです。血液型は赤血球の表面の糖鎖の構造の違いで分類されています。
それでは人間の性格は4つで決まります?当たっているようないないような。4つの違いで物事が決まると思えないですよね。
では星占いはどうでしょう?伊藤先生のお話しでは、遺伝子の使われ方が星座によって違っていて、性格や病気のなりやすさを決めている可能性があるというのです。
なぜか?何月に生まれたかということで、お母さんのお腹にいつ頃いたかが決まります。子宮の中で体ができていく過程で、暑いのか寒いのか、旬の食材は何を食べているのかということで赤ちゃんの遺伝子の使われ方が決まってくるのです。赤ちゃんが1年間のどの時期に一番大切な時期を過ごしたかというのは重要なポイントなのです。
かかりやすい病気と生れ月は関係しているというデータが論文でも出てきており、例えば3月か4月生まれの子供は、心臓の病気や脳卒中が多いと言われているのですが、病気の少ない人は5月という統計が出ています。

日照時間の影響とホルモンの研究

生まれ月によってなりやすい病気やそもそも病気になりづらいということの科学的な根拠として影響しているのが、お母さんが浴びた「日照時間」です。そして日照時間はビタミンDに影響します。欧米の人は日照時間が少ないので鬱になりやすいとも言われたりしていますが、それもビタミンDが関係しているとのことです。

ビタミンDはホルモン

そうなのです!体の中のコレステロールから作られるホルモンなのです。ビタミンCとかEとかビタミン群と一緒だと思っていました。ビタミンは我々の体の中で作ることはできません。
ビタミン=食物で補わなくてはならないもの
ホルモン=自分の体の中で作ることができるもの
ビタミンDは皮膚から陽の光を浴びて肝臓・腎臓で作られていきます。最近では、胎盤に作用して胎盤の機能を変えるということがわかってきました。これは最新医学研究のお話しですが、胎盤からは色々なホルモンが出ています。出てきたホルモンが赤ちゃんに供給されているのです。
陽の光が多い=お母さんがビタミンDをたくさん作ることができる=胎盤から出た色々なホルモンの分泌が赤ちゃんに供給される=赤ちゃんがエピゲノムの変化に影響が起こる。のですね。

古代の星座と医療の関わり

紀元前5〜4世紀のギリシアでは、12の星座が体の各部位に割り当てられ、その臓器に影響を与えていると考えられていました。体のパーツは子宮の中で、(最初の星座牡羊座=)頭から始まり首胸腹を下がり、(魚座=)足で終わります。14世紀に入るとヨーロッパでは医学的に星座が取り入れられ、診断や治療に応用されていたりとしていました。生命を維持するのに食べるために生きている私たちですが、脳が腸よりも遅れてでいることを考えても腸の存在は重要だということがわかります。その割り当ての星座は乙女座です。

超・長寿の秘密 伊藤裕先生著者より

それは本当かどうかは推測の域を出ません。ということも先生は付け加えていらっしゃいます。

人類は「時計遺伝子」を体の中に持っているのはなぜ?

エピゲノムを決めていく時「食」「光」が大切です。我々は全員時計遺伝子を持っています。それは他からの刺激には関係なく時を刻みます。周期性を持った方が物事がぶれず、元に戻ることができる機能を備えているのです。
この時計の周期、振れ幅を変える要因が「食「光」です。光は=脳で感じ、時計遺伝子をリセットし、修正します。朝起きから自然光をきちっと浴びるのが重要です。

陽を浴びる時、紫外線カット「UVケア」はした方がいい?

現在、癌領域では赤外線・紫外線も我々の脳にも大事なのではないかという研究が進んでいるそうです。
UVカットをした方がいいのかはたまたどうか。研究の発表を待ちましょう。
それではまた!

いいなと思ったら応援しよう!