賭けものになった側妃（web小説）

久しぶりになろうから。
最近、ちょっと感度が鈍ったのかあまりピンと来る作品に出会ってなかったのですが、これは短編一位で輝くのも納得の作品です。

賭けものになった側妃
作者： 真昼

https://ncode.syosetu.com/n3098jq/

あらすじ

負け犬側妃。それが、ネレイスに与えられた称号だった。
美しく才能に溢れ、婚約者であった王太子にも従順に尽くし続けた辺境伯の令嬢、ネレイス・オウディアスは、けれど婚約破棄され、正妃ではなく側妃として執務をこなす事、手柄を全て王となった王太子に差し出すことを要求される。それは彼女の母が平民で、貴族の血を半分しか引いていない故だった。
健気にも国のために尽くし続けたネレイスだが、一年近くたった日、転機が訪れる。国王とのある賭け事に勝利した結果、隣国の美貌の帝王が彼女を連れ帰ると言い出してーーー。

作品情報より

この作品を通して、憎むとは愛するとは、みたいな主題を論じてもいいのかもしれませんが、こういう歴史の隙間に漂う個々人の機微、みたいな作品に弱いんですよねぇ。
空想の世界ながら、その世界が重ねてきた歴史の中にもしかしたらあり得た物語と言いますか。
そういう人物が居た、こんな人間関係があった、そんな物語です。

ライトノベルというか文芸部の作品っぽいかもしれないですね。
あとこれ、25000文字、原稿用紙60枚超えてるので短編じゃなくて中編扱いしたいところです。

なかなか読み応えがありますので、ぜひ！