J-REIT逆襲が始まった?人民元キャリーの巻き戻しリスクとは
REITの逆襲?グロース市場とREIT市場活況
日経平均やTOPIXは小幅高、植田ショックの下落幅はほぼ取り戻したものの、更に史上最高値を追う上昇にまではなかなか発展しません。やはり為替水準が円高に触れてしまっていること、金融市場が安定すれば追加利上げの可能性という一抹の不安が主力株の積極的な物色につながっていないようです。
昨日のnoteで書きましたが、小型株、グロース銘柄群は今日も元気。東証グロース市場250は200SMAをわずかに超えてきました。日銀のスタンス転換は物色の柱を変えてしまったようですが、このところREIT市場も活況です。200SMAを勢いよく超えてきました。
東京のあちらこちらで都市開発が盛んで新しいビルが次々に建てられています。そんなにビルを作ってしまって都内のオフィスは供給過剰ではないか、と思わないでもないですが、需要はきちんとあるようで、7月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス平均空室率は前月比0.15ポイント低い5.00%と、2021年1月(4.82%)以来の低水準となったことが材料視されている模様。パンデミックでリモートワークも定着していくかと思っていましたが、正常化とともに当然のようにオフィス出勤生活に戻ったようで、オフィス需要が旺盛なのです。REITは利回りも高い銘柄が多くインカムも魅力、随分売り込まれましたのでここからのリバウンド期待は大きいと思われます。
ドル安トレンド継続、今年最も下落する通貨になるかも?
27日(火)はドル円が戻り歩調となる局面もありましたが海外市場で反落、ドル円1時間足の下落チャネルが効いています。
6月までは今年最も強い通貨だった米ドル(DXY)ですが、8月以降、他通貨の上昇も大きくドルのパフォーマンスはだだ下がり。比較すると現在でも円が最も弱い通貨ですが、猛烈に追い上げており、いよいよドルのパフォーマンスを追い抜きそうです。つまり、ドルが今年最も弱い通貨となりそうなのです。それだけ米国の政策のピボット、利下げ開始のインパクトは大きいということなのです。
人民元キャリーの巻き戻し?! 1兆ドル規模のドル売りリスク
更に今日はこんな記事を見つけて震えました。
144兆円規模というのは大きい。
あれだけ騒いだ今回の円キャリーバブルは18万枚のネットショートでしたが、1万枚=10億米ドルですので、ドル円150円換算で1500億円程度。18万枚だと2.7兆円程度でしょうか。もちろんIMM通貨先物市場だけが円キャリーのすべてではありませんが、中国の企業が抱える2兆ドル(288兆円)のキャリーポジションとは比較になりません。
人民元高、ドル安となれば為替市場全般にドル安が波及し、ドル円相場でも円高圧力となる可能性があります。ただ、記事にあるように中国の通貨当局が介入し乱高下は防げるという見方も。
まあ、一気に144兆ドルが売られるということではありませんので、必要以上に怖がる必要はないかと思いますが、テクニカル的にもドル高は終焉しているのは確かです。
これはドル人民元チャート。トリプルトップ?ドル高の勢いは削がれ、足元ではドル売り人民元買いとなっていますね。前回安値のネックラインを割り込むとドル安人民元高が進みそうには見えます。
本当にそんな事が起きるかどうかはわかりませんが、まだマグマはあちこちに溜まっているのだなと思った次第。
ドル円145.12円ショートは一時マイナスとなるも、1時間足のレジスタンスラインを明確に抜けるまで耐えようと思いロスカットせず我慢。結果、下落してくれたので、継続。
ポンドドル1.3095ドルロングも継続です。
明日のNVIDIA決算を控え、今夜は米株市場もまちまちの値動き。
決算発表は28日午後4時20分(日本時間29日午前5時20分)注目です。
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