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やっぱり利下げ幅は0.25%?!小売売上高受けてドル円反発上昇加速

小売売上高、市場予想を上回る

・8月小売売上高:前月比+0.1%
        (予想:▼0.2%、7月:+1.1%←+1.0%)
・自動車除くコア:前月比+0.1%
        (予想:+0.2%、7月:+0.4%)

小売売上高、予想がマイナス0.2%のところ+0.1%は強い。
前月7月分も0.1Pの上昇修正となりました。
ただ、コアは予想に満たず。前月+0.4%から0.1%への減速です。
こちらは良い数字とは言い難いのですが、総合が予想を上振れるのは3ヶ月連続と合って、米国の個人消費は底堅いという印象ではあります。

鉱工業生産も予想を上回り、ドル金利反発上昇

・8月鉱工業生産:前月比+0.8%
          (予想:+0.2%、7月:▼0.6%)

・自動車除く製造業生産指数は0.3%上昇、2カ月連続の低下後
・製造業設備稼働率は77.2%に上昇、鉱工業全体の稼働率は78%に上昇

※鉱工業生産指数は鉱業と製造業の大部分を反映するため、米国の生産動向を測る上で、最も有力な指標として重要視されており株式市場の反応も大きい。

小売に注目していましたが、今夜はこの鉱工業生産指数の上振れもマーケットへの影響が大きかった様に思います。ドル金利上昇とともにドル円相場141円台後半まで吹き上がりました。

ドル円5分足と日米金利差(短期金利)

特に短期金利の反発が大きい。あれ?明日のFOMCでは0.5%の利上げの確率が上がっていたんじゃなかった・・・?

米国債利回り

FEDウォッチャーニック、最新ポスト

翻訳)FRBは、今日から始まる金融政策決定会合で25ベーシスポイント引き下げるか、50ベーシスポイント引き下げるか、微妙にバランスの取れた検討に直面している。

FRB当局者が「リスク管理」と呼ぶ、「後悔の最小化」とでもいうべきものが、50ベーシスを支持する理由だ。元ダラス連銀総裁のロブ・カプランによれば、もしここで50bpの引き下げを行い、その後FRBが再び引き下げを行う必要があると考えるなら、たとえ現在から次回の会合までの間に経済が停滞したとしても、引き下げを後悔する可能性は低い。しかし、25の利下げを行い、今後数週間で景気が大きく悪化するようなことがあれば、より大きな後悔を感じることになるだろう。

25回を支持するケースは、1)プロセスの問題(50回にすればもっと緊急のシグナルになる、まもなく選挙がある、今回の会合に向けたコミュニケーションで50回について十分な説明がなかった、など)、2)景気は順調であり、より緩やかな引き下げでこの状態が続くだろうという見方、3)金融情勢が緩和的であるため(市場がFRBが一連の引き下げを実施すると予想していることもある)、リスク資産に火をつけるとインフレとの戦いを終わらせるのが難しくなる可能性がある、などの組み合わせに集約される。

0.25%の利下げでその後株が崩れてしまえば、なぜ0.5%やらなかったのか後悔するだろうし、株や景気動向をみると0.5%の利下げではなく0.25%で十分だろうし、、、とFRBは議論しているだろう、ニックの記事も迷走中。足元金利が勢いよく反発しているため、0.5%の織り込みがやや後退していますね。

今夜、9月FOMCでは0.5%の利下げ織り込みが60%程度

CME FedWatch

今日17:00過ぎにCME FedWatchをチェックした際は今回9月FOMCでの利下げ織り込みは69%まで上昇していましたが、現在59%に低下しています。それでも6割近く0.5%利下げが織り込まれているので、その可能性がなくなったわけではありませんが、織り込み度が低下する過程でドル金利が反発、ドル円上昇となっています。

米株は小売売上高や鉱工業生産の数字を好感か

0.5%利下げを織り込んで週明け19日(月)のダウ平均が上昇していたのだとするなら、ひょっとすると0.25%の利下げにとどまるかもしれないというのは、株の上昇材料にはなりません。むしろ失望で株が売られても不思議はないのですが、今夜米国株市場は全面高の様相。

世界の株価 0:56現在

利下げ幅への失望より、米景気堅調を好感した株高という反応でしょうか。米株は、あらゆる材料を燃料にして上がりたがっているように見えます。大統領選挙前、株が崩れるのは票に響く。株高は現政権への追い風ではあります。

今日17日(火)36200円台で取引を終えた日経平均は、今夜米国株の強さもあってか36400円台へとやや強含み。ドル円相場も141円台後半まで円安となっているため、明日の日本株市場は上昇が期待できます。ただし、FOMCの直前なので明日はリスク許容度を高めたくはないですが、、、。

141.55円のドル円ショートは141円まで上昇したところで買い戻しました。
小売売上高の後、141.29円でドル円を軽めにロング参戦。短期的にはドル円リバウンド局面入りした可能性がありそう。明日のFOMCで0.25%の利下げにとどまれば、さらなる上昇があるのでは・・・?
3年半の60円の上昇に対して38.2%押しが139.27円。昨日9/16(月)139.57円まで下落しほぼ達成したということなのかもしれません。

ドル円月足

逆にここからどこまで上昇する可能性があるのか、下げ幅に対してフィボナッチリトレースメント。38.2%反発するなら148.11円まであるかもしれません。下落トレンドの勢いが強いようならそこまで戻らないとは思いますが、米金利動向しだいですね、FOMCがどのようなメッセージを出すか、です。

これは今日の私のポスト。今回のFOMCはSEP、経済金利見通しが出されます。ドットチャートに注目です⇩クリックで拡大。

NOTE

ユーロを買う気にはなれないですよねぇ、、先週12日には2度目の利下げで政策金利は3.5%②まで引き下げられていますが、さらなる利下げを強いられそうです。

  • 9月の期待指数は3.6、前月は19.2-エコノミスト予想は17

  • 「景気の早期改善への期待は目に見えて薄れつつある」-所長

ドイツの景気見通しに対する投資家の信頼感は、9月に約1年ぶりの低さとなった。主力の製造業はさらに低迷の兆しを示した。
4ー6月(第2四半期)国内総生産(GDP)はマイナス。

今夜FOMCですが、2:45~JFX小林さんとLIVE配信します。起きていらっしゃる方、ぜひご参加くださいね。

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