ドル円150円突破、小売売上高予想を上回る~日経平均のアイランドリバーサルは…
ドル円150円突破、円安ドル高進行
現在までのところ(10/18AAM1:38)150.29円まで円安ドル高が進行中。
90SMAにタッチ。7/3高値から9/16安値の下落に対しての50%戻り150.76円レベルを伺う展開へと発展しています。
150円突破のトリガーは米小売売上高。予想を上回る強さでした。また同時刻に発表された前週分の新規失業保険申請件数も予想外に減少していました。
失業保険申請の減少は、ハリケーンの影響で申請ができなかった可能性が指摘されていますが、ヘッドラインが好結果であればそれに反応してしまいますね。
米経済指標が好結果である、ということで今夜米金利はさらに上昇。これがドル高をもたらしています。
通貨インデックス、2024年1月からの推移。10月に入ってからドルが猛烈に巻き返しに入っており、やはり年間パフォーマンスではドルが最も強い通貨ということになりそうですね。そしてやはり最弱は円。
ドル円は半値戻しの150.70円水準、そしてその少し上を走る200SMAが目先のターゲット。ここを超えてくるようなら160円方向へ加速しそうですが、明日にでも日本の通貨当局者から市場への牽制発言が出そう。その瞬間は円高方向へと振れるでしょうから、ドル買いをするなら要人発言を待って、それを利用するのが良さそうです。
日経平均、アイランドリバーサルトップリスクまだ消えず
10/17(木)日経平均は下落。今日は台湾TSMCの決算が注目され、東京市場の場中に好決算が伝わったのですが、切り返すことはできず。
16日の米市場で決算が悪かったASMLや半導体製造装置のアプライドマテリアルズ(AMAT)などが下落したことが東京市場でも半導体関連銘柄の売りにつながったようです。TSMCの好決算でも流れが変わらなかったところをみると日本株市場は弱気が台頭しはじめたように見えます。
中国関連もだめですね。今日は住宅都市農村建設相らが会見を開いたのですが期待ハズレだった模様。
上海総合指数ほか、中国の代表的な株価インデックスは反落しています。
今夜もダウ、S&P500は史上最高値を更新していますが、日経平均先物は上昇しているとはいえ、39300円くらいまでの上昇にとどまっており、これではアイランドリバーサルとなった窓を埋めるに至りません。
ECB理事会、0.25%の利下げ決定
スイス、日本の除く先進国で最も低金利の欧州ですが、12月(12日)もさらに利下げする公算。11月はECB理事会はありません。つまり3会合連続利下げとなりそう、ってことね。
これは主要国の政策金利推移。米国が利下げサイクルに入った!とはいえ、その他の主要国が利下げを急ぐため、結局ドル金利が最も高い位置にあって、ドル高となってしまいます。
米小売売上高が良かったとはいえ、短期金利市場の利下げ織込みCME FedWatchを確認すると、11月0.25%利下げ織込みは90%もあります。
年内は11月0.25%、12月0.25%で合計0.5%の利下げがあるというコンセンサスに変化はありません。
ドイツは2年連続でマイナス成長となる見込み。ボロボロです。というわけで利下げが急がれる状況にあるというわけですが(インフレ懸念も後退している)利下げを材料にドイツの株は上昇しており、DAXなどは史上最高値圏にあるんですね。
金融緩和で株高が正当化され続けるものでしょうか。
⇩独DAX指数
Zerohedgeが興味深いポストをしていました。
EPSとは、1株あたり純利益。企業の収益性(稼ぐ力)を示します。
基本の考え方として株価はEPS×PERで予想することができるのですが、欧州EPSがこれだけ下がっているのに株高は正当化されるのか、という疑問。
ポンドドル1.3117ドルショートは1.3011で買い戻しました。
90SMAで一旦下げ止まってリバウンド局面入りした可能性が。
ユーロドル1.10444ドルショートは継続