地政学リスク?原油・ゴールド上昇
週明け米金利低下、インフレ期待低下か地政学警戒か
8/12(月)日本市場は祝日休場。
米国株市場はまちまちで推移。方向感はありません。
AM2:27時点の株価⬇️
米金利は低下基調継続です。
1・今夜NY連銀が発表したインフレ期待の低下が背景と思われます。
1年先と5年先のインフレ予想中央値はそれぞれ3.0%と2.8%で横ばいとなるも、3年先インフレ期待が0.6ポイント低下の2.3%で、2013年6月の調査開始以来、過去最低を記録しました。
2・地政学リスクの高まりが米債買いを旺盛にさせている可能性も?
一部報道によると「24時間以内に攻撃する可能性がある」とのこと。
ゴールド上昇、原油上昇はこの地政学の緊張によるものと考えられます。
原油に関しては需給は弱い。今日OPECが公表した月報では24年の世界石油需要予想を引き下げています。
需要減少予想が出たにも関わらず原油が勢いよく上昇している、やはりイランによるイスラエル攻撃のリスクを取りに行く短期筋があると見ていいでしょう。ただしVIX指数は低下基調。商品市況には警戒色が見て取れるのですが、米国株市場はあまり警戒していない様子。雇用統計の失業率悪化はハリケーンの影響だったと見る向きがある他、アトランタ連銀のGDPNOWなどの予想モデルからは決して今の米国景気は悪くないという見方もあり、日本版ブラックマンデーの下落は絶好の買い場だと強気を継続する向きがあるようですが、う~ん。
日銀は年内利上げ出来ないという見方が出てきたものの
8/7(水)日銀内田副総裁は「金融資本市場が不安定な状況で、利上げをすることはない」「当面、現在の水準で金融緩和をしっかりと続ける必要がある」とタカ派に豹変した植田総裁会見の火消しを行いましたが、一部に金融資本市場が落ち着きを取り戻せば利上げするつもりだろう、と見る向きもあります。しかし、その後の日本株やドル円の戻りも弱く、やはり年内利上げは難しいとの見方が台頭しつつあるようです。
日銀の利上げ観測後退から週明け8/12(月)は148.22円までドル円相場が上昇するも、足元下落に転じています。ドル円15分足です。
ドル円日足を見ても戻りは弱いですね。内田副総裁の火消し発言以降も下落幅に対しての38.2%すらリバウンド出来ずにいます。米金利が上がらなければドル円上昇も鈍いと言えますが、足元はイラン、イスラエルの動向に注意が必要なことと、明日の米PPI、14日の米CPIに注目でしょうか。