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9月の株安円高到来?!米株下落、米金利低下のリスクオフ相場へ
植田日銀総裁発言で、円高圧力増す
ドル円、下落幅の38.2%戻りくらいまでは反発するフェーズに入ったか、と思っていたのですが、甘かった。上値は相当に重いですね。9/3(火)東京時間から円高が加速。
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油断していたのですが、13:30植田日銀総裁が経済財政諮問会議に出席。ここで再び利上げのスタンスに変わりがないことを表明。
・7月の金融政策決定会合で決めた利上げや国債買い入れ減額についての説明資料を会議に提出。
・物価の見通しが実現していくとすれば「引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整」する方針を改めて示した。
閉会中審査でも同様の発言を行っていますし、何ら新味のない発言ではありますが、マーケットは日銀の年内の追加利上げの可能性を織り込み始めた感があります。7月の利上げで市場に混乱をもたらしたため年内の追加利上げはない、と言った見方が台頭していましたが、市場関係者らは12月の追加利上げを予想しています。
・8月の債券月次調査によると、日銀が追加利上げに踏み切るのは
「2024年12月」との予想が最も多かった
債券市場関係者への調査…債券市場は利上げ期待が大きいという側面があるのでややタカ派の結果になりがちですが。それでも今日のドル円相場は植田総裁の新味のないコメントに反応したということで、年内利上げのリスクを織り込む動きだったのだろうと思います。
レイバーデー明けの米国市場、リスクオフ?!ドル金利急低下
さらに、連休明けのNY市場がリスクオフ相場の様相を呈しています。
VIXが上昇(それでもまだ20以下ですが)
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米金利は急低下。債券市場に資金が逃げ込んでいるようです。
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米株式市場が下落していますね。株から債券への資金逃避か。
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下段 ナスダック総合 ラッセル2000 ダウ輸送株
NVIDIAが崩れてきましたね。。。
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リスクオフ相場のトリガーは?
今夜の注目はISM製造業景況指数ですが、小幅に上昇しておりこれがリスクオフのトリガーとは考えにくいですね・・・。
・8月ISM製造業景況指数:47.2(予想:47.5、7月:46.8)
予想は下回ったものの、7月から小幅に上昇しており決して悪い数字ではありません。建設支出や製造業PMIの改定値の下方修正に反応しているのでしょうか?
・7月建設支出:前月比▼0.3%
(予想:0.1%、6月:0.0%(▼0.3%から修正)
・米8月製造業PMI改定値:47.9(速報値48.0から下方修正)
~昨年12月来で最低、2カ月連続で50を割り込み活動の縮小に
PMI改定値とか建設支出でこんなに反応が大きくなるとは意外ですが、現在のところ、それ以外のリスクオフ要因が見当たりません。
昨日のnoteに書いたように9月の株安円高アノマリーが強く意識されているために些細な材料に過敏に反応してしまっているのかもしれませんね。
146.28円ドル円ロングは147.21円まで1円あまり上昇するも、利食いそこねました。もっと上る可能性を見込んでいたのですが、、、146.51円まで下がってきたところで手仕舞いました。
192.14円のポンド円ロングも193円台まで上昇するも崩れてしまいました。192.60円で手仕舞って逃げています。
原油や銅など景気指標となるコモディティ安
・北海ブレント原油先物は1バレル=75ドルを割り込み、取引時間中として昨年12月以来の安値を付けた。
・OPECプラスは徐々に生産を回復し、数週間以内に供給は日量18万バレル増える見通し
・世界最大の石油輸入国である中国の需要は弱く、米国経済を巡り新たな懸念も生じている。
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中国景気が低迷するなか、OPECプラスが価格押上げ策として2022年から停止している生産分を徐々に復活させると漏れ伝わっています。10月から日量18万バレルの増産となる見込み。原油下落は米金利安にも繋がりますね。
今日は「Dr.copper」景気の先行指標とされる銅先物価格も大きな陰線示現。
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銅についてはNY在庫が急増(需要が弱い)というBloombergの記事を今日Xでご紹介しましたが、そもそも3~5月の急騰時から在庫は余剰であの上昇は投機によるものだったと当時から指摘されていました。
銅は電気伝導性が高いため、電気を通すインフラに使用されるとあって景気の先行指標とされていますが、足元で価格が冴えません。需給は緩いようです。
— 大橋ひろこ (@hirokoFR) September 3, 2024
銅価格は今年3月から6月にかけて急騰、中国経済回復期待が盛り上がった時期ですが、中国国内でも銅在庫は余剰で投機的な値動きでした。… pic.twitter.com/RdTEzbigO6
こうしたコモディティの弱さ、リスクオフ相場となった時には豪ドルが売られやすいですね。今日0.6740ドルで豪ドル/ドルを売り参戦。豪ドル円でも良いと思いますが、勢いよく崩れてしまったので戻り待ちでしょうか。
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豪ドル円はきれいに半値戻りで頭を叩かれているんですね。わかりやすい売り場を逃しました・・・戻り売りで。
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