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株安、円安、債券安のトリプル安、日本売り?!

日経平均10営業日連続陰線

10/22(火)日経平均 ▼542.64円 38,411.96円

200SMA(移動平均線:ピンク)は緩やかに上昇しており、90SMA(青)と接近しているもののまだデッドクロスしているわけではないため、大局の基調としては上昇トレンドが崩れてはいないと思われますが、それもここからの値動きによっては、極めて接近している移動平均線がデッドクロスしてしまう可能性も否定できず。ロウソク足実体はかろうじて90SMA,200SMAの上にありますが、明日以降の値動きで移動平均線の下に沈んでしまうとセンチメントはさらに悪化します。

何と言っても10営業日連続の陰線引けというのは歴代3位の残念な事態ですが、売り圧力の強さを物語っています。東京市場では日経平均38400円台で引けましたが、夜間取引で日経平均先物は38200円台へと下落しています。
日本株が弱い背景はこのところ連日noteに書いていますので割愛。日経新聞の記事のThink!欄の滝田氏のコメントがすべてでしょう。⇩

ひょっとすると悪い金利上昇が始まった可能性が否定できない米株市場、今夜も上昇力は弱く、主要株価インデックスは前日比マイナス圏で推移しています。この点からも日本株が買われる明日はなさそう。

世界の株価 1:40時点

日本市場、株安、円安、債券安のトリプル安

困ったことに、今日はドル円相場が151円台へと円安が進行していたのに株が円安に反応することなく売られ続けたこと。さらに、日本の金利も上昇が加速、これは日本国債売りを意味します。日本の、というより世界の金利は米金利動向に極めて相関が強いため、今日の日本金利上昇は米金利上昇に連れ高となっただけだと思いますが、しかし今日1日の事象としては株、債券、為替のすべてが売られるトリプル安、つまり日本売りでした。これが常態化しないことを願いたいですね。
※金利上昇=債券価格下落=債券が売られているということですね。

日本国債利回り 長期金利は1%目前に

日銀は来週10月30-31日金融政策会合では利上げを見送るとみられますが、しかし12月、もしくは1月には利上げするだろうとの予想がコンセンサスとなりつつあります。ハト派として認知されてきた安達審議委員も先週の高松講演で利上げの条件は整ったという趣旨の発言を行っており、日銀は日銀が想定する中立金利下限の1%までの利上げを目指している(おそらく来年中には)とのコンセンサスが醸成されつつあります。というわけで日本は利上げサイクル入りしているため、金利上昇は不自然なことではありませんが…。

ドル円相場は今日151円台へと上昇。円安ドル高はトレンドになりつつあるようです。7/3-9/16の22円の円高に対しての50%戻りが150.76円台でしたが、ここを突破。一目均衡表を表示させると雲の上限も突破してロウソク足が雲の上に顔をだしています。今、ドル円の上値を阻むのは200SMAだけとなってしまいました。

ドル円日足

日本売りは選挙後の週明け月曜に向けて加速しそうな予感・・・選挙結果次第ではボラティリティの急上昇がありそうです。

そろそろ日本の通貨当局から強めの為替市場への牽制発言があるかな。

ゴールドまたも史上最高値更新、原油も反発基調強める

ドル建ても、円建ても揃って史上最高値を更新し続けています。

左 COMEXゴールド金先物日足 右 OSE金先物日足

ロシアのカザンでは今日22日からBRICSサミットが開幕。24日まで。今回は既存の5か国に加え、新加盟国を迎えて初めてのサミットとなります。

基軸通貨ドルからの離脱構想があるとも指摘されています。到底すぐにまとまる話ではありませんが、しかし、こうした枠組みで32カ国もの首脳が集まって話し合いの機会が持たれるようになった(G7諸国は入っていない)ことは軽視できません。彼らがドルや米国債保有を減らしゴールドが選択されていることと無関係ではありません。

今夜は原油が大きく上昇しています。レンジの範囲内での動きですので、マーケット全体に悪影響を及ぼすほどの上昇ではありませんが、原油上昇はインフレ再燃のリスク、金利上昇リスク。日本にとっては貿易赤字拡大=円安リスクがさらに強まる要因となりますので、ここからの原油動向には注意が必要。今夜のこの陽線の材料がはっきりしません。地政学リスク警戒としてはイスラエルがイランへ報復するフェーズに入っていますが、今夜新しい📰は見当たらない中での原油反発となっています。

WTI原油日足

ユーロドル1.10444ドルショート継続。
キウイドルショートは思うように下がらないので撤退。
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