25日植田総裁講演、ハト派スタンス維持
25日クリスマスの植田日銀総裁講演、ハト派スタンス維持
12月日銀会合で春闘の動向を見極めるまで利上げはしないと受け止められる会見を行った植田総裁。会見を受けて円安ドル高が進んだことから、翌日以降、財務大臣、財務官らから為替市場への牽制発言が出る事態となっていたため、今日の講演で為替市場に配慮したスタンスに微修正があるかどうか注目していた向きもありましたが、新味のない内容でしたね。
今日25日は欧米市場がクリスマス休場、東京時間も市場参加者は限定的で流動性が低下する中でドル円相場は小動きに終わりましたが、ドル円相場は157円台。後数時間で26日(木)の取引が始まりますが、欧米勢が休暇から戻ってくれば、円キャリー取引を再開させる可能性が大きいと考えています。160円を超えるまでは実弾介入もなさそう。現在までのところの財務大臣、財務官の牽制発言のレベルに緊張感がありません。
これは、3月のブルームバーグ記事ですが、介入発言の段階をまとめてありますので転記します。
断固たる措置を講じる、いつでも(どこからでも)やる用意がある、とした強いトーンの牽制までは現状のところ随分距離がありますね。
現状までの当局からの発言は以下の通り。
20日■加藤財務相
「為替動向は、一方的で急激な動きみられる」
20日■三村財務官
「為替の動向を憂慮、行き過ぎた動きには適切に対応」
「投機的な動き含めて憂慮している」
植田総裁の「輸入物価が落ち着いている」などの発言から、足元ではあまり為替市場を意識していないと見られることと、通貨当局者の緊張感もまだそれほど高くないことから、投機筋はまだ介入までは距離があると考えて円売りを仕掛けてくる可能性があるとみています。
米金利が急低下する事態でもおきないことには円売りドル買いが来春までのファッションとなりそうです。牽制発言などで瞬間円高となったところを拾う戦略でしょうか。
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