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日本株掉尾の一振?!27日は米金利高で米株全面安
日経平均4万円大台回復、掉尾の一振?!
12/27(金)日経平均が4万円台に乗せる大幅上昇となりました。
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TOPIXも2800P台へ上昇、レンジ上限を突破したように見えます。
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今年は明日30日(月)が大納会。このまま上昇してくれれば掉尾の一振(年末大納会に向けての数営業日株価が上昇すること)となるか?しかし、なぜこのタイミングで?
円安進行で輸出関連株が堅調だったとの解説もありますが円安は今に始まったことではありませんよね。確かにトヨタの株価は26~27日の2日間で約11%高と、久しぶりの大幅上昇となりましたが、これはトヨタがROEを20%に引き上げる(現在の倍)との報道があったことが材料視されたようで、自動車関連株全般のセンチメントが好転したことも一因かと思われます。
また、旺盛な個人の買いが背景との指摘も。
12/27(金)は受け渡しベースでは2025年の取引となります。つまりNISA勢が早速25年の枠を使うために参入してきたのでは?という指摘も。逆にいうと、26日(木)が今年2024年の枠の最終取引日で、枠を使い切っていない投資家が駆け込みで株を買う可能性も指摘されていましたが、確かに26日(木)から株価上昇に勢いがついています。私も26日に成長枠の未消化分を使うために株を買ったクチなので、そうした個人投資家の買いが掉尾の一振を演出しているのかもしれません。
しかし、このまま30日(月)大納会が株高継続で終わってくれるか、一抹の不安は米株市場。27日(金)米国株市場は全面安となりました。
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下段 NASDAQ ラッセル200 ダウ輸送株
先週(木)のnoteでS&P500の株式益利回りと米10年金利の差をとったイールドスプレッドは足元でゼロ近傍にまで低下していることを取り上げましたが、流動性の低い中で、割高な株を買う投資家が少なかったところへ手仕舞いが入ったということではないかと思います。これが続いて米株再下落の様相となるか否か。
前営業日の米株が全面安となる中で、大納会の日本株市場で日経平均が4万円の大台を維持できるかが注目です。
日本の長期金利が1.1%台まで上昇
ドル円相場は先週26日(木)に158円台まで上昇、27日(金)は157円代後半で小動きで1週間を終えました。12月の日銀会合以降、円安ドル高基調は続いています。
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しかし、円金利も上昇しています。日本の10年債利回りは1.1%を超え13年ぶりの水準へと浮上してきました。
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円金利が上昇するなら円高じゃないか・・・とはならないのが、円金利以上にドル長期金利上昇の勢いが大きいため結局日米金利差が縮小しないという現実が。
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米短期金利上昇は止まったのですが、長期金利上昇が止まりません。
よって、長期金利の日米金利差は拡大基調を継続しているのです。
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ドル円相場、足元では短期金利ではなく長期金利に相関が強い。つまり政策金利としては、そのタイミングが想定より遅れそうではあるものの、米国は利下げ方向、日本が利上げ方向であることは日米金利差は縮小のベクトルにあるということで、これがドル買い円売りのエンジンではないということです。市場が見ているのはその先です。長期金利上昇というのは、長期的に日米ともにインフレのリスクがあると見ているということでしょう。そうでなければ債券需給への警戒が強い(財政問題)ということかもしれませんが。
もっと短い時間軸でみるとわかりやすいです。まずはドル円15分足と短期金利の日米金利差を重ねたチャート。金利差は縮小しているのにドル円相場は円安ドル高基調を継続していますね。
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そしてこちらは長期金利の日米金利差とドル円。
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足元で相関が強いのは長期金利、ということで、米国の長期金利上昇が止まらないことには、ドル円相場の円安ドル高基調は続くということになりそうです。
投機筋のドルロングが積み上がるも・・・
■投機筋は米選挙前と選挙以降、ドルに強気なポジションを着実に増やしており、将来のドル高に連動する契約を282億ドル(約4兆4500億円)相当保有。これは5月以来の高水準だ。
■ゴールドマン・サックスのアナリスト「足元のドル高基調は経済データと整合的で、市場は当社の関税見通しを十分には織り込んでいない。われわれの予想に対するリスクは、まだ中期的に上方向だ」と20日のリポートで指摘。
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Data includes net futures positions recorded by CFTC through Dec. 17, 2024
とはいえ、これはドルインデックスでありドル円相場でのドルロング円ショートが積み上がっているという話ではありません。ドルインデックスのロングが巻き戻されドル安となれば、ドル円相場でも下落圧力は強まると思われますが、今年7月に起きたような20円規模での円高ドル安のエネルギーとはなりません。7月時点ではドル円相場でみて18万枚ものネット円ショートポジションが積み上がっていたために、それが巻き戻される過程でドル円相場は大きく崩れたのです。現在はドル円相場での投機筋のポジションにほぼ偏りはありません。むしろ僅かではありますが、ネットでは円ロングです。これは雪崩を打って円高となるマグマが溜まっていないということです。
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ですから、年末年始に160円を目指すような円安ドル高があって、介入があったとしても、それほど大きく円高にはならないかもしれません。これを日本の通貨当局も当然把握しているでしょうから、効果が薄いことを承知での介入には踏み切らないかもしれません。
というわけで、ジリジリと円安ドル高のトレンドが続いてしまうような気がしています。特に1月はNISAの一括買い勢が出てくるためドル需要を高まりドル高円安が進みやすいことも留意しておきたいですね。
というわけで157.32円コストのドル円ロング継続中。
今週は年末年始週、為替取引は1/1元旦のみ休場
■12/30(月)
●大納会
●シカゴ購買部協会景気指数(23:45)
●米11月NAR仮契約住宅販売指数(24:00)
■12/31(火)大晦日
●米10月FHFA住宅価格指数(23:00)
●米10月ケース・シラー米住宅価格指数(23:00)
■1/1(水)元日
●米、英休場(ニューイヤーズデイ)
■1/2(木)
●中国12月財新製造業PMI(10:45)
●失業保険統計(22:30)
■1/3(金)
●米12月ISM製造業景況指数(24:00) 予想48.2 前回48.4
日本の株式市場は明日月曜に大納会で来週月曜の1/6大発会まで休場です。お正月休みに入りますが、海外勢は元旦しか休みません。今週1/1(水)だけ休場となりますが、その他の日は相場が動いています。為替市場は円安ドル高が進む可能性が否めず、場合によっては正月休みでも介入が入るかもしれないとの見方が広がっています。ポジションの管理が重要となりますので、くれぐれも気を抜かぬよう。
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