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トランプ大統領就任、初日の大統領令、関税発動回避でドル売りへ

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トランプ大統領就任式直前の突然のドル安

今夜、米大統領就任式。イベントそのものは早い時間から始まっていますが、就任式はAM1:30~就任宣誓AM2:00~就任演説がAM2:20~の予定。しかし、今日はキング牧師記念日で米株、債券市場は休場。為替市場のみ動いていますが、就任式を控えた22:30頃、突如ドル安が加速しました。
ドル円の15分足でみるとこんな感じ。

ドル円15分足と日米金利差(2年)金利は債券市場休場で止まっています。

吹き出しに書きましたが、トリガーはWSJ紙のこの報道。

https://www.wsj.com/politics/policy/trump-to-lay-out-trade-visionbut-wont-impose-new-tariffs-yet-b9c8378d
~トランプ大統領、通商構想を打ち出すも新関税はまだ発動せず

ブルームバーグが日本語で後追い報道していますのでこちらを。

就任初日に中国に対する関税発動を発表しない見通し

今日事前に、FOX NEWSが就任初日に200を超える大統領令を準備していると報じたものだから割と戦々恐々のムードだったのですが、貿易関税は初日には発動しない、というのです。

これを受けたドル/人民元チャートはこちら。

ドル/人民元日足

一先ずの安心感から元安の巻き戻しが入った格好です。
巻き戻されているのは人民元だけではありません。どの通貨に対しても警戒からの過剰なドル買いが巻き戻されています。つまり今夜はドル独歩安。

通貨インデックス一覧

関税はトランプ政権の重要な政治公約ですので、初日の大統領令を使っての発動を避けたというだけで、どこかの時点では交渉の議題に上がってくるものですので、このドル安トレンドが持続的なものかというと疑問ではありますが、間にも書きましたように、トランプ1.0では就任前にはドル高がトップアウトしたことを考えると、ひょっとすると今回もドル高のピークをつけた可能性もありそう。これは1/6の過去ポストですが⬇️

初日発動の大統領令は~

・インフレ抑制に向けた大統領覚書に署名
・エネルギーに関する国家非常事態を宣言する大統領令に署名
・「政府効率化省(DOGE)」新設に向けた大統領令に署名
・多様性・公平性・包摂性(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン=DEI)に関するプログラムを撤回し、米連邦政府は男性と女性の2つの性別のみを認めるとする大統領令を発令

現状の報道はこんなところで、サプライズはなし。署名の見込みということで署名したという報道ではない点には留意いただきたいですが、事前に織り込まれていたものばかりです。関税を巡る大統領令発動があれば初日からマーケットが大荒れになるかも、という警戒はありましたが、これが避けられたというのは、就任直後に株価が崩れるという不名誉な記録をつくりたくないという思惑があったのかもしれません。

DOGE(政府効率化省)新設に向けたはイーロン・マスクとともに共和党の大統領候補指名争いに参加していたビベック・ラマスワミ氏が起用されることも話題でしたが、ラマスワミ氏は米オハイオ州の知事選に立候補を表明する見通しのため、DOGEには参加しないと報じられています。何があったかはわかりませんが、トランプ氏と反りが合わなかったための辞退ということであれば、DOGEの先行きには不安が残ります。つまり、風呂敷を広げたほどには歳出削減はできないのではないかということで、この場合米金利を抑制することに失敗し、米金利は高止まりするリスクとなります。イーロンの手腕に期待したいところではありますが、さて・・・。

ポジションはつくっておりません。
初日の大統領令による関税発動が見送られたことから明日の日本株市場も堅調でしょうか。そもそも週明け1/20(月)の日本株市場が堅調だったのは個人的には意外でしたが、先週末の米鉱工業生産などが堅調で米株が反発基調にあったことと、17日に中国の習近平国家主席とトランプ氏が電話協議したと伝わったことで米中の過度な緊張がいったん和らぐとの見方も支えとなった模様。

次のイベントは日銀、利上げはほぼ織り込まれていますが、最もマーケットを動かすのは植田総裁の会見です。24日(金)の午後に注目ですね。

NOTE

バイデン(元)大統領、家族数人を予防的恩赦。トランプ氏が大統領宣誓のために議事堂にはいる数分前。昨年12月には息子ハンター・バイデンを恩赦したことでも非難されていましたが、、、。

バイデン大統領は~家族数人の恩赦を発表した。
ホワイトハウスが恩赦を発表したのは、ドナルド・トランプ次期大統領が次期最高司令官として宣誓するために議事堂に入る数分前のことだった。

弟のジェームズ・バイデン、ジェームズの妻サラ・ジョーンズ・バイデン、妹のヴァレリー・バイデン・オーウェンズ、オーウェンズの夫ジョン・オーウェンズ、そしてもう一人の弟フランシス・バイデンを恩赦。

同様の理由で、アンソニー・ファウチ博士、マーク・ミルリー将軍、1月6日の議事堂暴動を調査した議員など、他の多くの人物を恩赦した。

マーケットには関係ありませんが・・・

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