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国慶節休暇明け中国株下落~原油も大きく下落中

国慶節明けの中国市場乱高下、財政政策期待剥落

今日10/8(火)は東京株式市場全般軟調。前日7日(月)の米株市場が金利高や地政学の緊張・原油高などで軟調だったこともあるかと思いますが、国慶節明けの中国市場が大波乱の展開となったことも影響した可能性が。CSI300は11%上昇で寄り付くも急速に上げ幅縮小、上海総合指数も同様の値動き。香港ハンセン指数にいたっては上昇せず、ただただ大きく下落しました。

上段・上海総合指数 ・CSI300指数 ・香港ハンセン指数
下段・銅先物 ・シンガポール鉄鉱石 ・ゴールデンチャイナ指数

その背景にあったのは国慶節明けにも、中国の大規模財政政策が発表されるだろうという期待の剥落です。

中国政府は国慶節の大型連休の直前に、利下げ、銀行融資促進のための流動性拡大、株式市場支援計画など最大3400億ドル(約50兆3000億円)の景気刺激策を打ち出していました。これが中国株、銅、鉄鉱石などコモディティ市況の上昇につながったのですが、中国の本格的な景気テコ入れを考えるなら、金融政策だけではなく財政出動も必要でしょう。それが国慶節明けにも発表されると期待があったようです。

香港ハンセン指数のチャートなどは天井をつけてしまって、上昇トレンドは終焉したかに見えるのですが、中国市場の上昇はまだ続くという見方も残っており、このままこの相場が終焉したと決めつけるのはまだ早いかもしれません。

原油も急落、チャイナ緩和マネー期待で上昇したいた側面も?

イスラエルがイランの爆撃の報復として、イランの石油施設・核施設攻撃を行う可能性があるという報道もあり地政学リスクの高まりから急伸していた原油ですが、今日急落しています。

WTI原油日足

200SMAで綺麗に頭を叩かれての下落ですので、チャート的にも手仕舞いが出やすかったタイミングでもありますが、今日は銅相場や鉄鉱石相場なども下落していますので、中国緩和マネー期待の投機が原油を押し上げていただけで、中国の財政政策が出るとの期待剥落で原油相場にも手仕舞いが広がったのでは、と思われます。

しかし、イスラエルの報復の実現確度が高まってくれば再び買い直されると考える投資家も残っています。

しかし今夜はこの原油下落を好感して、ということなのか、米金利は上昇基調が続いているのに米国株、ハイテクセクター中心に強い。VIXも急反落となっていますね。リスク警戒が後退しているようです。

世界の株価 AM2:20

長期金利は今夜も上昇しています。

米国債利回り

というわけで(原油高による金融市場下落リスク後退、ドル金利上昇)ドル円相場も下値が固くなってきました。今日は中国株下落などで東京時間はドル円相場、下落していたのですが反発してきており、下ヒゲがついて陽線を示現しそうなチャートです。サムネイルだと小さくて見にくいかと思いますが、このチャートはクリックで拡大します。

ドル円日足

ドル円相場やはり半値戻り水準(200SMA水準も重なる)150円台まで騰がるのかな。。。

中国株上昇一服で資源関連通貨が安い

通貨インデックスで比較してみると一目瞭然。
カナダ、豪ドル、NZドルなど資源関連通貨が今日弱いですね。
ドル金利が雇用統計を受けて急騰した流れが継続しており、ドル高という側面もありますが。

通貨インデックス比較

ポンドドル1.3117ドルショート、
ユーロドル1.10444ドルショート継続中。

明日は10:00にRBNZ(NZ)の金融政策会合。
0.5%の利下げが見込まれています。予想通りならここからさらに下がることはないと思われますが(むしろ材料出尽くし、事実の買い戻しが入るかも)RBNZから出される声明がハト派的なら、NZドル下落基調はまだ続くということになるかと思います。
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