Hiroko Kumai

住まいや暮らしのライター・プロモーションサポートをしています。 和と北欧の文化・住文化好き。食・しつらい・茶の湯なども。 長野市在住、上坂徹のブックライター塾10期卒。 インテリアコーディネーター/照明コンサルタント/裏千家茶道/

Hiroko Kumai

住まいや暮らしのライター・プロモーションサポートをしています。 和と北欧の文化・住文化好き。食・しつらい・茶の湯なども。 長野市在住、上坂徹のブックライター塾10期卒。 インテリアコーディネーター/照明コンサルタント/裏千家茶道/

最近の記事

タイムスリップ 79年前の伯父とお盆

お盆の中日、久々に父方の実家本家に。 80歳をゆうに超える伯父も伯母も元気そうで、たわいもない話に花が咲く。「お互い耳が遠くなったから、何を言っているのかわからなくて喧嘩が成立しない」という話には笑ったが、この後、思いがけず、79年前の伯父のお盆を知ることになる。 正午のラジオと追悼式 お仏壇に手を合わせたあとお茶を飲みながら談笑していると、こちらの話が聞き取りづらいのか、話半分でテレビに気を取られていた伯父が「そうだなぁ。ラジオ、このぐらいの時間に流れたからなぁ」とつぶ

    • その「いいね」、がうれしくて。

      私ごとだけれど、この春フリーランスになった。 本当はずっと独立したいと思っていたのだろうけど、長年気持ちに蓋をしてジタバタ。それでもお鍋の中がぐつぐつ煮えたぎり、どうにもならなくなって覚悟を決めた。 お知らせするか、しないか。 実はこれを周囲にお知らせすべきかどうか、とても悩んだ。お店をオープンさせたり会社を興すのと違ってひとり静かにスタートする感のあるフリーランス。まだ何も形になっていないのに表明するのはなんだか気が引ける。でも、何も言わないでいるのも気が引ける。どっち

      • 時計はいつでも動いてる。

        実はこの間、コロナに罹患した。 ちょっと頭が痛いかも。ちょっと節々が痛いかも。ちょっと悪寒がちょっとじゃないかも。なんて思っているうちにみるみる熱が上がり、コロナと判明。ブーム終焉と思われたのに今さら初罹患、すべての予定をキャンセルして家に閉じこもることになった。 当初は39℃に迫る発熱にウンウン唸っていたけれど、3日も過ぎれば熱は落ち着き、4日目の朝にはほぼ平常に。それでも5日間はウロウロしてはいけないことになっている。仕方ない。残り2日はオマケと思ってのんびり過ごすこと

        • 「電話はうれしそうに出るものよ」 新社会人に贈る、道をひらくためのちいさな鍵

          新卒で入った会社に、普段より2オクターブぐらい高い声で電話に出る女性がいた。社長の奥さんだ。 「お電話ありがとうございます!⚪︎⚪︎会社の⚪︎⚪︎でございます!!」。 敢えて記号をつければ、「お電話ありがとうございます⤴️!⚪︎⚪︎会社の⚪︎⚪︎でございます⤴️!!」という感じだ。(表示できてる?) 入社当初はこのハイテンションな応答に驚いたが、新人ゆえ「一番最初に電話に出る人」に任命された私は、奥さんにこう伝授された。 「電話はね、嬉しそうに出るものよ。それだけで、相手の

          スタート位置。愛を携え一歩ずつ。

          3月15日は、一粒万倍日で、天赦日。 そういうことに詳しいわけではないけれど、せっかくならばと日を選び、今日、開業届を出しに行ってきた。業務内容は、ライターと広報サポート。つまり、伝える仕事。 決断までに、どれだけくねくね道をくねくねしたろう。曲がり道が曲がりすぎて、元の場所に戻ったことすらあったような気がするけれど、兎にも角にも覚悟が決まり、ようやくひとり事務所開設になった。 それにしても、税務署窓口の涼しげなこと。そういうものだと聞いてはいたけれど、体温高めな私と涼風

          スタート位置。愛を携え一歩ずつ。

          ”ピストンで押される方式”で前に進む

          昨年あたりから、ピストンでぎゅーっと押し出されるような感覚があり、日に日に圧が増すのを感じて「そうか、そういうことか」と独立することを決めた。 ヤダヤダこういうんじゃない、と言いながらシリンダーの中でぐずぐずしている私を、“見えない誰か”が見るに見かねて押し出そうとしている感じ。日増しに窮屈になるシリンダーの中で、ジタバタしながらポンっと飛び出る瞬間が近いのを感じている。今は、先端のほそーい穴越しに外の世界が見えてきて、ワクワクするのと怖いのと、色々入り混じっているというの

          ”ピストンで押される方式”で前に進む

          「そこに、愛はあるんか?」 愛とお金の不思議な関係

          別れ際の、愛「そこに、愛はあるんか?」 もう何十回、何百回と聞いたこのフレーズ。当初は「わけわからんCM」と思っていたのだけれど、耳タコを通り越して完全に脳内インプットされるうち、ふとした瞬間、頭の中で再生されることに気がついた。 「このタオル、使い込み感出てきたな」→「そこに、愛はあるんか?」 「この服、もう着れないなぁ」→「そこに、愛はあるんか?」 「器にキズがついちゃった」→「そこに、愛はあるんか?」 「あの人、困った人だよ」→「そこに、愛はあるんか?」 そう。「も

          「そこに、愛はあるんか?」 愛とお金の不思議な関係

          じぶんの勘を、大事にね。

          大きなイベントが控えているので、今はそこに向けて準備中。 広報を担当している会社の建築事例がコンテストのグランプリ候補に選出され、最終審査で公開プレゼンをすることになったのだ。と言っても私は基本裏方。パワポや台本を準備して、発表するスタッフと読み合わせしながら微修正する日々が続いている。正直とても大変だけれど、すごく楽しい。多少負荷が大きいぐらいの方が、ちょうどいいのかもしれない。 そんなわけで、私も当日のプレゼンに同行することになり、ふと「何を着る?」に意識がむいた。会場

          じぶんの勘を、大事にね。

          「なんでも継続できがちな人」に乗り換えよ

          昨日読んだ、さとゆみさんの「コレカラ」。 タイトルは、「何かを成す人に共通する才能」だった。24時間で消えてしまう記事だから、もう一度!と思ってももう読めないのだけれど、昨日はなぜだかどうしても留めておかなければいけない気がしてメモをとった。 メモには、 (1)なんでも継続できがち (2)継続できるジャンルとできないジャンルがある (3)継続できない とある。これはさとゆみさんの記事の写し。 これだけみても何のことやらだけど、さとゆみさん曰く、世の中には継続できる人・でき

          「なんでも継続できがちな人」に乗り換えよ

          心の病かもしれないキミと。

          ある凶悪事件の報道を受けて投稿されたSNSが目に留まった。 「誰がどう聞いても統合失調症。セーフティネットから漏れてそこらじゅうにいるかもしれないのは密かに脅威」。 たしかに。こうしたニュースは見ていて辛いし、時折起きるからこわい。でも一方で、この投稿になんとも言えない苦しさも覚えた。私には、その病を強く疑う友人がいるのだ。 何言ってるの? 友人は、天真爛漫といえば天真爛漫。ある意味ピュアで真正直、世間知らずなところもある。そんな彼女は、昔からやけにプロポーションを気にし

          心の病かもしれないキミと。

          幸せな「気」、ほっかほかお持ち帰り

          ついさっき、住宅雑誌の取材を終えて、帰ってきた。 家を出たのが9時、今、11時半。なんという早さ!!現場が近いうえ撮影が絡んでいなかったこともあり、取材時間はいつもの半分。もう家でぬくぬくしているなんて不思議な感じもするけれど、なんだかとっても気分がいい。それは単に「早くて嬉しい」ということじゃなく、「余韻が心地いい」のだ。 うかがったのは、30代のご夫婦と小さなお子さんが暮らす住まい。シンプルながら落ち着きがあり、品もある。つくりもとても丁寧で、他人でも「あ、いいな」と感

          幸せな「気」、ほっかほかお持ち帰り

          おばあちゃまと、「手あて」

          夫が「腰が痛い」というものだから、ドラッグストアにやってきた。シップとか、バンテリンとか、腰痛に効きそうな何かを探そうと思ったのだ。イタイイタイという割に、夫が医者に行く気がないのはよくわかっている。 「肩や腰の痛みに」というポップのある売り場には、ちょっと腰の曲がった高齢のおばあちゃまがすでにいて、品定めをしているようだった。その方のじゃまにならないよう、一歩二歩下がったところで私も棚全体を見渡す。 売り場にあるのは貼るタイプ(=シップ)と塗るタイプの2種類。 なんとな

          おばあちゃまと、「手あて」

          じぶんの「半分」は、「今いる環境」でできている

          ついこの間、今まで頭にも浮かばなかったような荒い言葉が、突然自分の口から飛び出てきた。言いながら、自分でもぎょっとする。 えっ?今の自分?! 心臓がバクッと大きく鳴って、自分で自分に動揺する。動揺しすぎてなんと言ったか記憶がないが、でも、なんでこんな言葉が出ちゃったんだろう。 正直、思い当たる節はある。ここしばらく、仕事先で荒っぽい言葉を浴びるように聞いているのだ。 「うっせーよ!」「知らねーよ!」「さっさと○○やれや!」。もう、タチの悪い中坊の、反抗期並みの横柄さ。さ

          じぶんの「半分」は、「今いる環境」でできている

          野菜はアタマからシッポまで 〜食としつらい、ときどき茶の湯〜

          野菜を切ったら出てくる 皮やヘタ。捨ててしまわず 冷凍してストックし、色々な素材が集まるとできてしまうのが、野菜だしのスープ。 野菜だしのスープは、ふわっとやさしい風味がする。もちろん、使う野菜によって色も香りも全然違うのだけれど、そこがまたオモシロイ。玉ねぎの薄皮や人参が多めなら褐色に、大根の葉やネギのアタマが多めなら黄金色に、白っぽい野菜ばかりでも淡い黄色になったりする。じゃがいもの皮が入った時はホクホクした香り、玉ねぎのヘタが多めなら甘い香り。回数を重ねるごとに傾向は

          野菜はアタマからシッポまで 〜食としつらい、ときどき茶の湯〜

          「なんだか最近運がいい」。 動け、動け、強く思え! 〜ゴディバジャパン CEO シュシャン氏に学ぶ〜

          強く思い続けて動いていると、思いがけないご褒美をいただくことがある。 先日、ひょんなことから地元の商工会議所主催の講演会に行ってきた。 講演者は、なんと、あのゴディバ・ジャパンのCEO、ジェローム・シュシャン氏。私の愛読書「ターゲット ゴディバはなぜ売上2倍を5年間で達成したのか」の著者だ。数年前、同書をたまたま図書館で見かけて読み、心を打たれて即購入。以来すっかり私のバイブルになっている。あちこちに線が引いたが、中でも「正射必中」の章には特に線が多い。読むたびに、「そうか

          「なんだか最近運がいい」。 動け、動け、強く思え! 〜ゴディバジャパン CEO シュシャン氏に学ぶ〜