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ファーストペンギンよりもセカンドペンギンのほうがすごいと思う
「チョコレートが健康にいい」と言われ始めて、時間が経った。
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毎日食べているおチョコ様
明治さんによると、大切なのはカカオポリフェノールだそうだ。
『ポリフェノール』という言葉はよく聞くし、身体にいいことはぼんやりと分かっているのだが、今回、その立ち位置をはっきりさせるために広辞苑を調べた。
要するに「抗酸化物質のひとつ」らしい。はぁ~、すっきりした。
含有の割合に何種類かあるのだが、苦みと甘みのバランスが私に合っているのが86%なので、通常は86%を購入している。
しかし、今日は95%しかなかった。86%に関しては値札もなかったので、完全に売り切れだと認識している。
95%は、箱に「非常に苦いチョコレートです」と書かねばならないほど苦いらしい。
しかし、私には、食べられないほどのことはないと確信があった。
なぜなら、私は99%のチョコを食べたことがあるからだ。
どこのメーカーが出したものなのか、何年前だったのか、何も覚えていない。しかし、普通にスーパーで買ったことだけは確かだ。なぜなら、私は、ネットで買うほどのチョコマニアではないから。
味に関して言うと、あれは、人間が食べていい代物ではない。
あれを「売ろう!」と最終決定した人の顔が拝みたいと思うくらい、まずかった。
カカオ99%のチョコと匹敵するくらいの味は『味付けする前のピータン』くらいしか思いつかない。
30年近く前に、知人からお土産としてピータンをもらい、「珍しいから食べてみよう」と盛り上がったので、茹でて食べた。
1噛み目(1口目ではなく、『1噛み目』)は茹で玉子だったが、2噛み目は腐った茹で玉子だった。
不味かった。
「まずかった」ではなく「不味かった」と書きたくなるくらい、不味かった。トラウマになるくらい、不味かった。
カカオにしても、ピータンにしても、とりあえず、物好きが食べ始めたんだろう、多分。
そのエリアにあったものを気付いた人がたまたま食べたのか、それとも飢餓状態だったのか、理由は知らない。
味に関しては、1人目が実験台となった時点で「う~ん、不味い」と分かっていたはずだ。
個人的には、まずいと分かっているものを食べる『2人目』の勇気を褒め称えたい。
どの時代にもファーストペンギンは存在するだろう。本物の勇者なのか、ただのお調子者なのか、その時々で違うんだろうが。
まぁ、フグを食べた人は不運だったと思うが、それはそれでファーストペンギンの宿命だ。
しかしながら、「これは不味い」「これを食べたら死ぬ」といったリスクが認識された上で、あえてその状況に飛び込む存在こそ、本当に必要だと思う。
健康に限らず、様々な分野でそういう存在がいるからこそ、便利な世の中になっているのだ。
2人目が付いてきてくれないと、1人目はただのお調子者で終わってしまう。
当然、失敗もするでしょうよ。最先端過ぎて、世間が付いてこなかったとかあるでしょうし。
ファーストやセカンドの勇気に感謝しつつ、私は苦いチョコレートを食すことにする。
余談。
以前、お世話になった柔道整復師にピータンの話をしたら「それ、芸人レベルの出来事ですよ」と言われた。
ちなみに、この柔道整復師には、吉本のNSCに通い、新喜劇の脚本家を目指した過去がある。