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【推し活・初心者日記/中国ドラマ】とめどなく増えていく「推し」達

毎週毎週、見なくてはならない中国ドラマのストックが増えていく。
気が付くとオンデマンド系の中国ドラマの新着リストがたまっている。

現状では、毎日見ている作品はBS11での『花令嬢の華麗なる計画』くらいのものだ。
だって、気軽な内容で、しかも出演者が見目麗しく、眼福を得た心地がするんですもの。

そのドラマを見るかどうか、決め方は人それぞれだ。
好きな俳優さんが出ていないと見ない方もいるだろう。
私の場合、好きな俳優さんが出ていても、内容が好きなものでなければ2話以降見ない可能性が高い。
中国ドラマでいえば、江湖系・神仙ファンタジー系・歴史物であれば、割と見ている気がする。ただし、BS無料放送かWOWOWで流れているだけだが。

ご存じない方のために説明せねば…と思い、まずは『江湖』についてPerplexityにたずねた。
「武術を競い合う者たちが生きる架空の世界を指し、法よりも情を重んじ、国家権力に縛られない自由な生き方ができる場所」との説明を得た。
私としては「弱きを助け、強きをくじく」の世界だと認識している。
ちなみに、唐の詩仙・李白の詩には『江湖』という言葉が出ている。ただし、現代で使われている意味と全く同じというわけではないようだ。

それよりも「神仙って何?」となるだろう。さすがにこれは生成AIには聞かなかった。生成AIよりも分かっている自信があるし。
私としては、神仙というくらいだから『神』とは違うと認識している。多分、神とは万物の創造主を想定している気がする。となると、神仙は、いろんな世界が作られた後で、それを管理する存在あたりか?ちなみに、人間の願いをかなえるのは、どうやら神仙らしい。

閑話休題。

知っている俳優さんの演技に引きずられ、なぜか見続けてしまう。
その途中で全く興味がなかった俳優さんに心を奪われてしまう。
「なぜにああいう演技なのか?」とか、「なんだかよく分からんが気になる」とか、理由は様々だが、これこそが『沼ってしまう瞬間』なのだ。

そんな感じで(今のところの)トップ5について、暑苦しくお伝えしたい。
先にお断りしておくが、1位に対する文章が一番長くなっており、徐々に文章は短くなっていくので安心していただきたい。

推し 第1位:刘宇宁(リウ・ユーニン/Liu Yuning)

私の中での『心わしづかみの歌唱』担当。
本業は歌手で、俳優としても知られる存在だ。
初めて見たのは『長歌行』にて。

27秒あたりから出てくる。
最初のほうは「こいつ、むかつく…」と、彼のファン以外は思っていたはずだと思っている。
だって、主人公をこの世から消すことを命じられていたから。
しかし、なんやかやあって、周囲に対して徐々に心を開いた結果、恋愛が成就したり、主人公との協力関係が生まれたりして、心わしづかみにされた人も一定数いるだろう。

ただし、私が本格的にファンになったのはこの時ではない。
AppleMusicでたまたま聞いた『我愛的這個世界』という曲がきっかけだ。
言葉が分からないにも関わらず、心に響いた。

以前の書き物にものせた映像だが、再度のせておく。やはり気になる銀髪。
ちなみに、言葉の発音ができたところで、私にはこの歌は歌えない。
音程が低い部分が出ないし、高い部分は叫ぶ感じになってしまう。素人が手を出すとやけどしちゃう歌だが、でも、大声で歌いたい。

余談だが、いま、中国ドラマをそれなりに見ている人たちで、彼の歌声を聴いたことがない人はあまりいないと思われる。なぜなら、彼は『OST歌手』(=オリジナルサウンドトラック中の楽曲を歌う人)として有名だからだ。上記の銀髪の曲もその中の1曲である。
彼の歌うOST用の曲の中で、最も色香を楽しめる曲だと勝手に思っているのが下記の楽曲だ。

ところどころで観客の顔が映るんだが、目がハートマークというのはああいうことだと思う。彼女たちの顔を見ていると、こちらまでニヤついてしまう。
どうでもいいけど、一人だけ、身長が異次元だ。

私の日常は彼の歌声で始まる。
彼のおかげでゆっくり目の曲を楽しめるようになったし、私にとっては全世界の芸能人の中で、永遠の1位となるだろう。
そんな彼の『待機中』のひとつが下記の作品だ。

20秒あたりから推しが出てくる。
歌とも演技とも関係ないが、彼の身長は190cmを超えているらしく、ぱっと見は9頭身だ。
身長150cmの私からすると、もう異次元の人である。何を食べるとそんな身長になるんだろう?やっぱりカルシウムか?いや、生まれつきか?

彼についてはあと1時間くらい語れるが、とりあえず終わらせる。
彼のすばらしさの説明としては直接的には繋がらないが、バラエティにも出ている人だということも知っていただきたいので、のせておく。

歌っているのは二人で、先に歌うほうがユーニンさんだ。
もう一人も歌手だが、大学での専攻は舞踊科らしい。どうりで踊りがキレッキレだ。
ひな壇を含め、格好が気になるが、そこのところはよく分からない。
夜中に覚醒して、その後も眠れない時は、この動画を見る。そして、ますます眠れなくなるという悪循環を繰り返している。じゃあ、見なければいいんだが、そうもいかないのですよ。

推し 第2位:成毅(チョン・イーもしくはチェン・イー/Cheng Yi)

私の中での『アクション担当』『泣き担当』『キスシーン担当』だ。
売れない時代が長く続き、4年前の作品でブレイクした。
初めて見たのは、下記1本目の『沈香の夢』(前編・後編)だ。

感情を出し始めるまではピンとこない存在だったが、感情の表出とともに、彼の演技力に心をわしづかみされた。
何よりも瞳での演技が素晴らしい。

https://www.youtube.com/shorts/4_O8zOItfsA

上記3本のうち、下の2本は彼の表情を楽しめる動画だ。
まれに、画面上に彼の眼のどアップが出てくることがあるが、1本目(=ショート動画)はそれに近い撮り方をしている。そういう時はたいてい眼が赤く、『涙がこぼれる3秒前』くらいの演技をしている。映像に引きずられ、共感性羞恥を発揮して、私の眼もうるうるするから、その撮り方はマジで勘弁してほしい。

表情にも増して注目していただきたいのは、彼のアクションだ。
とにかく動きが細かい。ご本人のインタビュー記事によると「小さい頃は剣客になりたかった」んだそうだが、現代に江湖があれば、確実に剣客になれていると思う。下記の映像で彼の動きを見ていただきたい。白い衣装がイーさんだ。

余談だが、彼と共演者の動きもさることながら、彼らを支えるスタッフ陣の迅速な動きがなければ、アクション物が成り立たないことがお分かりいただけるだろう。ワイヤーを動かす人と彼らの動きを直接的に支える人たちは、演者よりも殺陣を分かっている人達だと思う。
まぁ、演者の動きあってこその作品なんだけどね。
何はともあれ、運動神経がほぼ存在しない私からすれば、イーさんは異次元の人だ。

それと、どうでもいい話で恐縮だが、名前の発音がしれーっと難しい。
ch-e-ngが難しいので、いっそのこと本名で活動してほしいと思っている。

推し 第3位:徐正溪(シュー・ジェンシー/Xu Zhengxi)

私の中での『大人の色香担当』だ。
この方も売れない時代が長かったらしい。
初めて見たのは、下記1本目の『独孤伽羅~皇后の願い~』だ。

上記の作品では分かりやすい色香だったが、下記の作品のように、年齢を重ねるにつれ、心に染みる色香に変わってきたように思う。
まぁ、いずれにせよ、色香に説明文は不要ということですな。


推し 第4位:虞書欣(ユー・シューシン/Yu Suxin)

私の中での『意外性担当』だ。
初めて見たのは『蒼蘭訣~エターナル・ラブ~』で。

神仙ファンタジー系では、戦いのシーンも直接斬りあうことがあまりない。
だって、手からビームが出るから。目からビームは出ないけど。
推しは、ぱっと見は『あざといポンコツ仙女』役だったので、普通の役者さんだと思っていた。
しかし、この作品が終わってから、YouTubeで下記の映像を見つけた。

す、すごい。何よりも細かい振り付けで踊れているのが素敵。
20数年前に見た、ブリトニースピアーズさんのデビュー曲MVを見た時の衝撃に勝るとも劣らない感覚に襲われた。
こんなにゆったりした曲なのに、動きが細かい。目が釘付けだ。

ってゆ~か、この方は、激しいアクションがない作品にはもったいないんじゃなかろうか?
と思ったので、探したら、やっぱりありました。

現在wowowで放送中の作品『雲之羽』で、刺客を演じている彼女のアクションを楽しんでいる。
心理劇的な側面が強いので、アクションはそこまで多くないが、男性陣・女性陣とも、アクション場面は見応えがある。
彼女の出る作品なら、日ごろは見ない現代劇も見たいと思っている。それぐらい、意外性にくぎ付けだ。

推し 第5位:张凌赫(ジャン・リンホー/Zhang Linghe)

私の中での『二面性担当』だ。
初めて見たのはユー・シューシンさんと同じ『蒼蘭訣~エターナル・ラブ~』で。ポンコツ仙女のことを想っていた上級の神仙なんだが、最後はきれいさっぱりフラれてしまう役だ。
彼のことも、最初はピンときていなかった。
しかし、別の作品で「おっ?」と気付いた。

これも現在wowowで放送されている作品『寧安如夢』だ。
善と悪は勝者が決めるものなので、彼の役は、今のところは『本当は悪』なのだろう。
ただし、4話まで見た印象だと、世間的には善に与していると思ってもらえている。

善にもなれるし、悪にもなれる。
『次世代のスター』という書き方をされていることもあるが、その通りだ。
ドラマ全体の主役にならないほうが、おもしろい立ち位置でいられると思う。
役柄が確定している印象は受けないので、楽しみな役者さんである。
余談だが、ユー・シューシンさんの時に紹介した2作品とも出演している。


以上が、2024年10月時点での推しベスト5だ。
5年後、これがどうなっているだろう?
適度にランキングが変わっているんだろうが、何かに夢中になるということは自分の内面を見つめる作業にもなるので、決して悪くない。

5人に対する、私の中での認識は「見た目の造形で選んだわけじゃない」である。
確かに、第1位の切れ長の目は好きだ。でも、ファンになった後で気付いた特徴なので、それが理由ではない。
確実に言えることは、彼らの何かが、明確に私の琴線に触れたということなのだろう。今のところは言語化できないが。

役者さんは、基本的には、他人から依頼が来てナンボの世界である。
だから、自分がやりたいことがやれるとは限らない。
ユー・シューシンさんのところで紹介した『蒼蘭訣』で、彼女の相手役をやっている俳優さんは「時代劇系だと役が固定されている気がしたので、現代劇をやりたかった」という意味合いの内容を、インタビューで答えていた。
仕事があるだけ幸せなのだろうが、その先でやりたいことがやれないのであれば、どこかで方向転換を図ったほうがいいのかもしれない。

…な~んてことを、ふと思ったわけです。

長くなりました。
お付き合いいただき、ありがとうございました。

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