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過去からの贈り物 <破> 自分讃歌

前章

ふとしたことから見直してみた、10年前にいただいたプレゼント。
当時も大感激したモノではあったが。
10年を経た今、「これは、未来に向けたプレゼントだったのかもしれない」と感じてしまった。

これは、未来のどこかでまた見直すかもしれない自分へ書く覚え書きだ。

受け取ったのは、わたしが書いた原案をもとに作られた、オリジナル曲だ。
歌詞として整え曲にしてもらえるという前提の、月一講座の課題。
書ける気がせずスルーする気満々だった。
しかし見抜かれて、破ってはならない状況の期限を個別に作られてしまった。

その顛末を、前章の「過去からの贈り物<序>に、書いた。


贈り物の主

名前も曲も出していいよ、という許可をいただいたので、公開する。
当時「夢現種」という講座があり、その主宰&講師/作詞作曲、歌手は、この方。

くまちゃん。

かつて、「僕のアニキは神様とお話しができます」というブログで「アニキ」として親しまれた方だ。

自分の人生に影響を与えた人を3人挙げて、と言われたら、必ず入るのが、この方だ。
3名のうち、今も連絡が取れる唯一の方でもある。

これまで、「個人的な交流」の有無については公にしていなかった。

彼を念頭に置いた記事はたくさん書いてきたし、むしろ「念頭にない」時の方が少なかったかもしれない。
なにしろ、くまちゃんと関わらなかったら、わたしは今、絵描きを続けていなかった。

天使がやってきて絵の道に戻ったのは、くまちゃんと出会う少し前のことだったが。
出会ってから1年目に、本当に辞めるギリギリのところまで、行ったことがあるのだ。
それを脱したきっかけは、くまちゃんの兄弟ライブ&くまちゃんから来た一通のメール。
掛け値なしに、あれがなかったら、おそらく辞めてた。

ただ、講座やライブのレポートを書く時以外は、個別の関わりを具体的にするようなことは書いてこなかった。

禁止されていたわけではなかった。
ずいぶん前に、友達だって言ってもいいよ、と明言もらっていたけれど、自分の方が表に出すことをためらった。
今回のことがなかったら、まだしばらくは、引っ込めたままでいた気がする。

愛知から福井へ引っ越した。
「なぜ福井?」と、よく聞かれる。
くまちゃんだけが理由ではないが、大きな要素の一つなのは間違いない。
(その他の理由を書くには、わたしの半生を語ることになってしまう。生まれた時まで遡るから、半生どころじゃないか…)

 

「はじめにことばありき」音源

2013年2月某日、受け取った。
2012年1月に出された「自分讃歌を作る」という課題。
四苦八苦の末に提出した原文から作られた曲。
タイトルは「はじめにことばありき」

 

歌詞の元となった原文

こんなの晒して何になるんだろ...とは、思う。
それはもう、すごく、思う。
けれど、原文ができる行程も含めての「自分讃歌」ではあるので。
長い長い文章だけど、全文、はっておく。
わたしのためだから、あなたは、別に読む必要は、ない。

課題を出された時、「歌詞になってなくてもいい、散文でも、メモでもいい」とは、言われていた。
だからって、まさかこんなものを送られるとは、いかに「くま先生」でも、予想外だったろう。

「度肝を抜かれました」という返事をもらったが。
どういう意味だったかは...察するにあまりあるかも。

【一部抜粋】
人は、根底で、同じものを…集合的無意識とか、サムシング・グレートとか、いろんな呼び方されているけれども、そういうものと意識感覚を共有している。

だとしたら。

「寛子」の物語は、「寛子」だけの物語ではなく、誰かの物語でもある…ということ。

その「誰か」は、「寛子」が描いたものを見て、自分の中の物語を見ることになる…のかも。

「寛子」には、人様の隠された心理とか、未来とか、埋もれた過去を読むことはできないし。
人が知り得ない情報を高次元から引っ張ってくるようなことも、できない。

「寛子」にとって、見えない世界のヒト達は、その物語を語りにやってくる相手だ。

その天使や神様が語る物語を、絵に描く。

だから、何かの力が絵に宿るとしたら、それは、物語を語ってくれた存在の魂の一片が、そこに定着するからだ、と思う。

神達も、自分の物語を知ってもらいたいと願っているのだ。
政治に利用されてきた物語ではなく。
自分が語りたい物語を。

そのために適した手が、ここにある。
だから、この手を使って、彼らは三次元の世界に出ようとする。
「寛子」の物語として。

それは。

代替えのいない、それこそ、そのように在るべくして在る…というほどに。
奇跡的なことなのかも知れない。

自分の手が書いたものが、自分の疑問の答えになって、目の前に在る。
不思議です。

私の「自分讃歌」は、自分の物語を讃える歌です。

それこそが私だから。

この冗長なる原文を抽出して叩き上げ、歌詞にし。
それに曲をつけて演奏し。
録音し、CDに入れる。

普通でも相当にエネルギーが必要な行為なのだが。
当時、くまちゃんは、すこぶる体調が悪くて入退院を繰り返している時。
夢現種講座も志半ばで中断せざるを得なくなったほど。

だから、受講生の全員が、曲を受け取ったわけではないかもしれない。
何名かからは聞かせていただく機会もあったのだけど、後になっても交流があった人の曲だけだから、ほんの一部。

受け取れた人は、本当に、運が良かった。

その一人に入れたことで。
それから10年後の今になって、わたしはこうして、反芻することができる。

ここ2,3年ほど、少しばかり方向がズレてきて。
「なんのため」が、見えにくくなっていた。

自分讃歌の顛末を思い出したことで、修正し、さらに補強することもできた。

曲を聞き返そう、当時のブログを読み返そう。
そう思ったきっかけは、2023年8月27日に福井市内で開催された「スーパー魂磨きセミナー」だ。

セミナーのテーマは「応援」

久しぶりに再会した、にじ会の仲間2名。

コラボ講師として来られていた言海翔太さんの、熱い力あふれるトーク。

セミナー中に、一度、挙手して発言をした。
自分賛歌についての一連のことを思い出した後で、その時の自分の発言を思い返してみると…

実に。
恥ずべき内容...に、思えてくる。

だから、もう二度と、そこからズレないように。
こんな長文を、書いている。

 

くまちゃんが歌った歌詞テキスト

わたしができること
それは人を人として 活かすこと

自分の物語から発するサインを
人に見えるようにする

今までは 自分の中にあるものを
認めてはいけない 気がしてた

どこか違う場所にある
いのちの芽吹きを 探してた

でもそれは 少し違っていた
いのちは 吹き込むものだった

わたしが描くいのちが
この手に宿っている

あまたある

光のことば
闇のことば
朝のことば
昼のことば
夜のことば

星のことば
月のことば
太陽のことば
宇宙のことば
地球のことば

人のことば
生き物のことば
石のことば

時のことば
空のことば

天使のことば
神のことば

物語を紡ぐことば
聞くことば

描くことば

物語のためのことば
ことばのための物語

語るのは私
描くのは私

私が私だからできる

私への讃歌は私からはじまる世界への讃歌

はじめにことばありき
物語ありき

人を人として
活かすためにあることばを

描こう


万象礼讃 その言葉に、魂が入った

この3年ほど、いろいろな方にアドバイスをいただいて、世界観を表現する方法をさぐってきた。

「天下泰平」というキーワードは、かなり、いい線だった。

その後「万象礼讃」が、出てきた。
この言葉は、「ああ、これだ」という感触があった。

今にして思えば「讃歌」だ。

ただ、この時は、言語のチョイスとして思い至ったという流れだったので。
案外、「魂が入ってない」ものだったかもしれない。

けれど、これでもう、外さないはず。

  

何のために描く/作るのか? と問われたら。

あなたを、人を、世界を、応援するためです。
そのための讃歌を、カタチにしています。

と、答える。

神様をはじめ、見えない世界の存在たちも、いつでも応援してくれている。
だから、この現世、三次元の世界に、
「こういうカタチで見えるようにせよ」
...と、降りてくる。

神託のような言葉で、降りてくる。
エネルギーとして、降りてくる。

わたしの手は…その持ち主のわたしには、それができるから。
担い手として、立つことを、引き受けた。

ただ、それだけでよいのだ。

 

 


記事の連番が、なんで<序>の次に<破>なのか...某カルトアニメ劇場版をなぞったか...みたいですが。
そうじゃなく、こちらです。

序破急(じょはきゅう)とは、日本の雅楽舞楽から出た概念であり、能楽連歌蹴鞠香道剣術抜刀術居合道茶道[1]など芸道論で使用される言葉である。
ーWikipedia「序破急」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%8F%E7%A0%B4%E6%80%A5

形式がちゃんとできてるかはともかく(笑)
構成を頭に置いておかないと、延々と書き続けそうな気がしたので、初めから3本でキリをつけると決めて<序>を持ってきたっていう。
一応、このポンコツな頭も、それなりに考えてはいるのだった。

と、いうことで。
これに関する記事は、あと一本。

超余談だけど、エピソードを一つ追加。
中学1年生から、物語を書く、ということが本気で「自分の生活にとっての最重要」になっていったわたし。
最初期に書いた長編のタイトルは「大自然の讃歌」という。
なんのことはない、そもそも、わたしはそういう仕様だったってことだ。 

 

 【関連記事】
<序> <破/この記事> <急>


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緋呂@ひとりからはじめる天下泰平
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