スザニの刺し方(ステッチ)〜ボスマ(1)動画
スザニに見られる二大ステッチといえば、やはり、ボスマとユルマです。今回はボスマのことを。
ボスマとは
ボスマは刺繍のステッチ集などでは、ブハラ・コーチング・ステッチという名前で紹介されています。
コーチング・ステッチは、大雑把に言えば、「渡した糸を留めて表現するステッチ」です。針を2本にして文様に合わせて渡した糸と、留める糸を別糸にするコーチング・ステッチもあります。ルーマニアン・コーチング・ステッチというものもありますね。スザニでは針1本で同じ糸が使われます。つまり、糸を長く渡して、その糸を留めながら戻ってきます。
今回はウズベキスタンの人の手の動きを見てみましょう。
ボスマを刺しているところ(その1)
ウズベキスタンで見せていただいたボスマです。文様の横幅いっぱいに渡した糸を刺し留めながら戻ってきます。木綿布に絹糸で刺繍しています。この工房では天然染料で絹糸を染めて使っていました。
(動画の埋めこみ方に迷っているので、とりあえずインスタ動画にリンクしてみます。今後やり方変えるかも。)
ボスマを刺しているところ(その2)
次に、今月初めに神奈川県で開催された「ウズベキスタンの刺繍とスザニ展」(2024年2月2日~2月6日 ユニコムプラザさがみはら)に合わせて来日、刺繍教室をされたズフロ・オブロベルディエヴァとそのお嬢さんによるボスマです。上の動画と同じ刺し方です。
この時には、ボスマの刺し方によって、カルスドゥスとザミンドゥズと呼んでいました。
それにしても…これらの動画だけではなかなか難しいかもしれません。
ということで、次回へ続きます。