『最近、本屋に行くと息苦しい』その理由が分かった気がする。
ハウツー本、人に好かれる方法、デキる人と思われる方法、お金持ちになる方法。本屋さんのベストセラーやランキングの棚には、あらゆる角度から「今の自分よりも少しでも成長するための本」が並んでいる。
最近、そのラインナップを見ると息苦しく感じることが増えてしまった。
記憶する限り昔からこの棚には多くの自己啓発本が並んでいる。
私も以前はどちらかというとその類の本が好きだったし、よく読んでいた。そして、今この棚に並んでいる本もきっと素晴らしい本なのだろうと思う。
でも、最近はあまり読みたいと思わない。
正確には読みたいのになんだか読めない。
その理由を考えてみた。
当たり前だが、生きている間に世界中の全ての人と友達になれないように
全ての本を読むことはできない。
今月のベストセラー本TOP10を読むことはできるけれど、
一冊2時間はかかるとしても20時間かかってしまうから現実的ではない。(小説だってエッセイだって漫画だって読みたい)
それなのに、私はベストセラー本TOP10を見ると全部読まなきゃいけないと思ってしまうのだ。
前述したように、ベストセラー本TOP10には多くの自己啓発本など「今の自分よりも少しでも成長するための本」が並んでいる。半歩でも広義の意味で「幸せ」に近づけるような本が並んでいるのだ。
取捨選択ができない私は、『自分にとってためになることが書いてあるだろう』本は全てを読まないと損してしまうのではないかと思ってしまうのだ。
そして、読み始めたら全部読んで全部実践しないといけないと思う⇢やるべきことが増える⇢でも全部なんてできない⇢自己嫌悪になるという負のスパイラルにハマっていくのだ。
無駄なスタートだけの完璧主義。
てか、実践すると決めたら実践しろよ。
勝手に自己嫌悪になられる本の身にもなってみろよ。
まさにそのとおりなのだが、息苦しく感じてしまったのは事実なので仕方ない。
じゃあ、この息苦しさの根源は何かというと「自分で選択ができないこと」にあるなあと思った。
例えるなら、
サイゼリアに入ったら売れ筋トップ10を食べないと気がすまない
TwitterのTLは全部追わないと気がすまない
ひろゆきのYouTubeは全部見ないと気がすまない
こんな状態だ。
本屋さんで取捨選択ができていない状態、情報の選択ができていない状態なんだなと思った。
「この本読んでみたいな」というWantの感情がいつのまにか「読まなければいけない」というMustになってしまったんだなと気づいた。
情報の取捨選択ができていなかったのだ。
なので最近は「もう、僕(私)はあなたの人生を1mmも前進させませーん」という雰囲気の本や「興味あるけど買うまででもないし、10分パラ見できればいいやという本」「今後の人生で絶対買わないであろう本」から手にとるようにしている。
(写真の本ごめんなさい、とっても面白かったです。そして買いました。)
意外とそういう本に気づきがあったり、
最近5分も持たない集中力を発揮して没頭できたり、
気分転換になることが多い。
もし、私と同じように「全部読まなきゃ」「全部やらなきゃ」と思っている病になっている人はちょっとだけ肩の力を抜いて本屋さんに行ってみてもいいかもしれません。
「今の自分よりも少しでも成長するための本」じゃなくても、
クスッと笑える本や気分転換になる本ってたくさんあるよ。
全然まとまらないけど、おわり!
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