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中庸の重要性「うつと気分障害」

体力がなくなり、精神的に弱くなり知恵もなくなってくると、どうやら人は極端に物事を考えるようになるみたいだ。本来人は、良くも悪くもある。極端に下、上、バカ、天才でもなく、一様にみんな普通だ。

無敵の知力も体力もなければ、完璧な人間性を兼ね備えている人間などいない。

本来の健全さを保っていれば、自分は悪い、いいではなく、芯食ったことができる、できないではなく、良くも悪くもあり、大きく外れてはないないけど、大きく当たりもしない、という中途半場な状況を許容できる。

ただ健全じゃない場合は、その判断が極端化する。躁鬱の場合はおそらく(おれはなっていないが)、躁状態の場合は、それが上振れする。鬱の場合は下振れする。

普通に考えたら、そんなことはあり得ないのだ。
大抵ひとは愛されており、そこまで愛されておらず、親に大切にされており、一方でそこまでではなく、いいところがあって、悪いところもある。人と比較する必要もないし、比較したとしても、その判断は一般化できるものではない。

中年にさしかかると、いろいろな歪みが発生して、大きく狂う場合がある。

最近読んでいる本はこれ。

内容(「BOOK」データベースより)

自殺者が年間三万人を超え、うつの患者は百万人を突破。サラリーマンの六割が強いストレスを感じ、潜在患者は三百万~六百万人と推定される。だが実は、うつと思われていた人の約半分が躁うつだとわかってきた。うつと躁うつを含めた「気分障害」が激増しているのだ。対人トラブル、異性問題、失職、浪費、飲酒、DV…。病気と知らず失敗を繰り返す人も多い。気分の浮き沈みが激しい人、テンションが高く「絶好調」な人も危ないのだ。本書では、うつと気分障害の基礎知識から最先端の研究成果、実際に役立つ予防や治療・克服法まで、わかりやすく解説。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

岡田/尊司
1960年、香川県生まれ。精神科医。医学博士。東京大学哲学科中退。京都大学医学部卒。同大学院高次脳科学講座神経生物学教室、脳病態生理学講座精神医学教室にて研究に従事。現在、京都医療少年院勤務。山形大学客員教授。パーソナリティ障害、発達障害治療の最前線に立ち、臨床医として若者の心の危機に向かい合う。小説家・小笠原慧としても活動し、作品に、横溝賞を受賞した『DZ』(角川文庫)などがある

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hirokit123
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