禁酒、あと少しで100日
今83日目である。
禁酒が普通になってきたし、酒への感覚が変わってきた。
飲むものから、飲まないものに切り替わっている。
飲み会に参加するのも特に恐怖を感じない。参加しても、みんな変な飲み物を飲んでいるな、という感覚である。
やっぱ酒って変な飲み物だ。
今日のニュースでも、銀座かどこかの割烹料理屋の店主が酒を飲んで女の家に侵入して捕まった。九州の美人彼女殺害事件も酒のせいだと聞く。
普通に、酒がなくても日常を生きることはできるのに。
自分が酒に合わせるような毎日。
そんな毎日はもういやだ。
自由ではない。
ともあれ、禁酒を嗜む中で、色々な人に酒の飲み方を聞く良い機会となった。
大抵の人は家で酒を飲まないということを知った。
よく一緒に飲む人も、酒を家では飲まないらしいのだ。
家で飲む人は少ない。
家で飲んでいる人はけっこう高確率で太っているし、顔が酒焼けみたいな感じになっている。酒焼けして太ると、顎の輪郭が薄れていって、普通に太るというより、なんか酒飲み特有の変な感じになるのである。
違和感のある顔になる。
酒飲みの顔だ。
おれは、自分以外が飲んでいる環境に身を置くのが好きだ。
俺以外のみんながどんどんベロベロになっていくあの感じ、いいんだよなぁ。
俺だけがしらふで、俺以外が時間と共にどんどんバカになっていく。最後の方はバカしかいない空間である。ほとんど全員が同じことしか話さないし、ほとんど全員が意味のない話をしているあの数時間。
おれははっきりいって、マウントを取る。
翌日、俺以外のほとんどが二日酔いになるだろう。
一日、もしかしたら二日ぐらいを無駄にする。
あるいは、気分の悪いまま過ごす。
あの二日酔いの時の最悪の気分よ。
もう83日味わっていない。
翌日の後悔、辛さ、失言、変なやつにラインしてしまった失礼さ、その全てからおれは83日間、解放されている。こんな幸せなことあるのだろうか。
100日まであと少し。
頑張ろう。