1章:レイジーマジシャン
『レイジーマジシャン』とは『怠惰な魔術師』という意味の言葉です。
マジシャンはただ指示をするだけで、お客様が全ての操作を行い、そして、お客様自身が覚えたカードを当ててしまうところから、このタイトルで呼ばれています。
マジシャンが秘密の動作を一切行うことなくカード当てが成立するという、とても不思議なマジックです。
現象
このマジックでは、全ての操作を観客が行います。
よくシャフルしたデックから10枚のカードを使います。そして、その10枚を見て、好きな1枚を心に決めます。
カードをマジシャンに渡すことなく、心に決めた1枚が、10枚のうちの何枚目かを確認します。
マジシャンの指示どおりに、少しだけカードを混ぜます。
そして、花占いの要領で、「好き」「嫌い」「好き」「嫌い」とカードを配っていくと、なんと最後に残された「好き」のカードが、最初に心に決めた1枚のカードなのです。
シャフル[Shuffle]・・・切り混ぜる。「シャッフル」と発音するが、表記上は「シャフル」がマジック界における通例。
デック[Deck]・・・トランプ一組のこと(=pack)。一組から何枚かを取り除いた後も、その残りのカードの束のことをデック(パック)と呼ぶことがある。
実演
まずは実演の動画を見てみてください。
いかがでしたか?
この章を読めば、あなたもこのマジックを演じることができるようになります。
でも、まずは、トランプを手に、この不思議を一緒に体感してみましょう。
不思議を体感することが、超初心者のための最初の一歩です。
一組のトランプを準備して、読み進めてみてください。
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