3章:探偵物語
物語性のあるカード作品は数多く存在します。
その中で、KまたはJを『探偵』に見立ててカードを当てるという演出も一ジャンルでしょう。
時には犯人を捕らえたり、また別の時には意中の人を見つけてきたり。
カード当ての演出として、『探偵』というキャラクターが頻繁に登場するのは、シャーロック・ホームズのような、あるいは、松田優作のような、そんな探偵の世界観が愛されているからだと言えるでしょう。
この『探偵物語』では、町のどこにいるかわからない『あなた』を、マジシャンが雇った優秀な『探偵』が、見事に探し出してくれます。
現象
お客様によくシャフルしてもらった1デックのトランプの中から、1枚のJを『探偵』役として表向きにして、デックの中に戻します。
それから、デックを3等分にしてもらい、そのうち1つのパケットをシャフルした上で、1枚抜き出して憶えてもらいます。
憶えたカードを別のパケットに重ね、その上からシャフルしたパケットを重ね、最後に残りのパケットを重ねます。
これで、憶えたカードは、デックの中のどこにあるかかわからなくなったはずですが、なんと、1枚だけ表向きの『探偵』のJが、見事、憶えたカードの位置を当ててしまうのです。
実演
それでは、実演動画を見てみてください。
いかがでしたか?
お客様がデックを分割して、お客様がパケットを切り混ぜて、お客様がカードを憶えて、お客様がパケットを揃える間、マジシャンはほとんどカードに触ってもいないのに、それでもカードを当ててしまうなんて、不思議ですよね。
この章では、超初心者のあなたが、この『探偵物語』を演じることができるように解説していきます。
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