5章：モンゴリアン・クロック

　これはトランプを時計に見立てた、物語性のあるマジックです。

　かつてジンギスカン率いるモンゴルの民は、他の部族と時間を示し合わせるためにトランプを使っていました。
　草原に撒かれたトランプに風が吹くと、時刻を示す札だけが残るというのです。

　そんなおとぎ話になぞらえて演じるマジックが、この『モンゴリアン・クロック』です。

現象

　1デックのトランプから、13枚のカード（♦A～Qと♠A）を抜き出し、時計を模して配置します。
　お客様に、1時～12時の中で好きな時間を決めてそのカードを覚えてもらい、時計に模したカードを回収してデックの中に戻します。
　マジシャンの指示通りにお客様にデックを混ぜてもらった後、カードをテーブルの上にバラバラに撒き散らします。
　草原の風に飛ばされるようにカードを広げていくと、1枚だけカードが残り、そのカードをめくると、なんと、お客様が憶えたカードなのです。
　

実演

　それでは演技をご覧ください。