『アイリッシュマン』マーティン・スコセッシ監督。エンドロール後に映画館なら外に出ればリセットされる余韻も、Netflixだからこそ、リビングのソファで続く続くしんみり。灰色の絵の具を上塗りしていくような、40分もの静かで薄暗い「終章」は、観終えた者の「余生」に痛切に訴えかける。