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組織内で「分かってもらえない」と感じたとき、リーダーが取り組んでおいた方がいいこと

人にやる気を失わせることのできる言葉


「普通は〇〇でしょ」
「うちは、昔から〇〇だから」
「今までやったことがないから」
「そんなことしたらきっと保護者が・・・」

若い保育士や、園を良くしたいと思っている保育士が
先輩やリーダーになにかを提案したとき、
「あ~ぁ、相談しなければよかった」
と後悔してしまいがちな返答をまとめてみました(^^;

「園をよくしたい!」
「もっと働きやすい職場にしたい!」
そんなやる気に満ち溢れた保育士がこの言葉を言われてしまったらどうなってしまうのだろう・・・

「どうせ言っても変わらないか」
「園のためにって思って言ったのに、もうこれからは発言するのはやめておこう・・・」

「どうせ〇〇」と、やる気を失ってしまうかもしれません。

部下が発言しなくなることは危険信号

もし、園に問題があるときや、トラブル時、保育士が
「上に言っても〇〇だしな」と、発言することをやめてしまったり、苦情やミスを「言ったらどうせ怒られるし・・・」と、隠すようになったらどうなってしまうしょう・・・。

こんなことがエスカレートしていくと・・・

保育士はあきらめモード・・・
ミスが発覚すれば犯人捜し・・・

園の評判はどんどんくずれ・・・・

そんな最悪の未来が頭をよぎります・・・。

これは、園にとっても、そこで働く保育士にとっても良い未来ではありませんよね・・・。

悪いのはリーダーではない

かといって、

「若い先生の意見をもっと聞きなさいよ!!」

「リーダーがしっかりしなさいよ!」


・・・・と、上に立つ人をダメ出しする内容の記事ではまったくありません。

ここには確かに問題はあります。

でも、それは、若い先生でもないし、
リーダーでもないのです。

では、なにが問題か。

それは、この園に「軸」がないことが問題なのだと思います。


伝わらない「軸」はやっかいもの


「園を変えよう」と、熱意を持って提案した若い保育士、
その提案を却下したリーダー

もしかしたら、若い保育士よりも
経験のあるリーダーの方が持っている場合もあるもしれません。


「軸」です。

言葉で聞くとかっこいい言葉ですが、

この「軸」は、チームでなにかを成し遂げようとするとき(この場合保育をするとき)、
ただ持っているだけは、「やっかいなもの」でしかないのです。

「あの人こだわり強いよね・・・・」
と、わけのわからない「ネガティブなこだわり」に映ってしまうのです。

「軸」を持っている本人からすれば、「子どもたちのため」「保護者のため」「園で働く保育士のため」と、すばらしい「軸」を基準にものごとを考えているはずが、

「こっちは、みんなのためを思って〇〇してるのに!!」

と、相手に理解されず、
相手も、自分も、大切なこどもも、保護者も・・・
だれも幸せにならない、という結果だけが残ってしまうのです・・・。

相手から見るとこう見えているかも・・・・

「伝えてる」が「伝わっていない」・・・そんなとき

では、どうしたら幸せになれるのか・・・。

それは、

その本来は素晴らしいはずの「軸」を伝え、共有することです。


ここでよく見かけるのが、

「もう、何回も言ってるのに・・・」

と、リーダーが嘆いてるシーンです(^^;

この場合の問題は、「伝える」ことはしっかりやっているのですが、
「共有」ができていないという部分です。


イメージしやすい言葉をチーム内で使おう

では、どうしたら伝えたことを「共有」できるのか。

一つは、ものごとを伝えるときに


「普通は」「昔は」「みんなが」


と、説明する際に人によってとらえ方が変わる言葉をチーム内でなるべく使わないようにすることです。


Aさんの「普通」は、Bさんがどんな人生を歩んできたのかによっては「普通」ではないことがありますし、
Aさんが経験した「昔」を知らないBさんにとってはイメージしずらい場合があります。
そして、「みんなが」といいますが、それは10人中、10人なのか、8人なのか、3人なのか、これも人それぞれの感覚があるので、価値観がずれてしまいやすい言葉です。


できる限り、チームメンバーがイメージしやすい「言葉」で伝えてあげるよう意識してみましょう。

「軸」を言語化し共有ために実践していること

そして、2つ目は、
わたしたちのチームでは、保育でこうした「軸」を持っていて、そのために〇〇する。
わたしたちは〇〇を大切に考えているから、保護者にたいしては・・・
こどもに対しては・・・・
ものごとを決める際には・・・・

と、言語化し、文字に起こし、チームメンバーと共有することをお勧めしています。

ぼくたちは、こうした共有するツールを「ガイドライン」と呼んでいますが、

保育は・・・チームは・・・保護者対応は・・・

といった内容をマニュアルのようにこと細かく書くのではなく、
価値観や考え方、大切にしていることを書いたものです。

自分たちの「軸」を書いて共有することで、
部下や後輩からの提案に対し、ずれを感じた場合、
「提案ありがとう、でもわたしたちは、〇〇を大切にしてるでしょ」
と、あいまいではない理由を説明できますし、
「いい内容だね、でもわたしたちは〇〇を大切にしているから、こうしたらありかもね」
と、提案を却下せず、できる方法や、工夫について一緒に話せるようになるかもしれません。

チーム内でコミュニケーションを取ることが大切


「軸の共有」がされているか、されていないかで、組織が大きく変わってくることを感じていただけましたでしょうか。

「軸の共有」することで、上司はチームメンバと意識を共有でき、
部下は納得し保育に集中できる。
そうしたチームが作り出す保育は外から見ているぼくもイキイキ感を感じるほどです。
当たり前ですが、そうした良いチームから保育をうけることはこどもや保護者にとっても利益となるはずです。

「わたしたちはなぜ保育を提供するのか」

当たり前なことかもしれませんが、
まずはそこから言語化し、チーム内で話し合ってみてはいかがでしょうか?

今回の「軸の共有」についてご意見、ご質問などがございましたら、お気軽にコメント、下の公式LINEやツイッターなどのSNSから直接メッセージをいただいても大丈夫です😊

もし、ご要望があれば、具体的な内容などをもう少し詳しくお伝えしたいと思います😊


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