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書評No.2 「結局、いいかげんな人がうまくいく 先入観を捨ててより良く生きるための60の習慣」船見敏子(PHP研究所)

 著者の船見氏はメンタルヘルスコンサルタント、公認心理士、本雑誌記者。雑誌記者時代に著名人1000人にインタビューし、「成功しているほど、いいかげん!(良い加減)」ということに気づいたことから生まれた書籍。

 著者はその後カウンセラーに転向し、もっと肩の力を抜いたら、うまくいく、ということを伝え、多くの人をメンタル改善へ導いてきた実績は、なんと1000社10万人!

 私も「いいかげんさ」には自信がありますが、本書にある実例は、著名人や会社経営者など、多数のインタビューに基づいた、さすがのラインナップ。説得力があります。

 いいかげん、というか、自分のペースで自由に行動する人が、結局うまくいくし、心身の安定も保てるんだなあ、ということを実感できる、秀逸な書籍です。

 本書には60個のいい加減が挙げられていますが、私は35個当てはまりました。例をいくつか挙げます。

①私ができていたこと
・人にどう思われても気にしない
はい、気にしません。私は研究者なので、新しい、珍しい、まだ誰もやってないことに取り組むのが当たり前です。人目を気にしていたら、できないのです。

・慣例に従わない
いつも例外や抜け穴を探してます。従来の常識に囚われていたら、新しいことは見つけられませんからね。

・自暴自棄万歳!
人間には、波があるのが当たり前でます。落ちたらずっと落ちっぱなし、ではなく、必ず上がってきます。早く上がりたいので、早く落ち込むと、時間の無駄がないのです!アップダウンがあってちょっと辛いですが、耐えられる人はどうぞ!

②できていないこと
・仕事は目の前のものから、定時までしかやらない
後回し癖があり、夜も仕事してしまうのは反省です。やりたくない仕事もさっさとこなせるようにしたいところです。やりたくない仕事自体を減らせるように、工夫もしたいところ。

・人も通信も遮断する
デジタルデトックスや人間関係整理は、効果があることを知識としては知っているのですが、怖くてやったことないですね。いつかはやってみたいですが、家庭も仕事もあるし、実質難しい。

・目標を持たない
目標を持ってがんばるのが美徳だ、と日々苦しんでいることが多いですね。肩の力を抜いて、ゆったりいきたほうが、仕事が進むのでしょうか?わからない…

 その他詳細はぜひ本書をご覧ください!素晴らしい実例ばかりで、参考になります。

 個人的には著者の船見氏が西表島のジャングルでヒルを素手で掴んで放り投げるところがヒットでした。私も相当いいかげんですが、ヒルは素手で触ったことないです。引っ張って切れたら2匹に増えますからね。

 私と著者の船見さんの関係ですが、出版コミュニティで知り合い、船見さんが私の著作「最新の視力研究から導き出した 何歳になっても目が良くなる方法(アスコム)」をXでつぶやいていただいたところ、7.6万ビューとすごい拡散だったのです。
 リラックスして普通につぶやいているのに、すごい!さすが公認心理士!と感心したところです。この本、船見さんから学ぶことは多いですね!

船見さんの著作はこちら!↓

 今後もこれはすごい!と思った本の書評を少しづつ続けていきますので、お楽しみに!

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