新型コロナによる思考の変化①
政府からの緊急事態宣言が出て一か月が経過しました。
世界各国で猛威を振るい、経済、医療など多大な影響が出ています。
自分もこの一か月、自宅にいる時間が多くなりました。
いわゆる不要不急の外出はしていません。
買い物とworkout以外は基本的に家で過ごしています。
そんな生活を30回はしたということで、少なからず自分の思考に変化が出てきていることに気付いたので、それについて書くことにしました。
まず、野球やworkoutについて考える時間が増えました。
それに伴って「動き」や「筋力」、「柔軟性」などを一つずつ細分化するようになりました。
以前の自分は、浅はかでした。
それは、ウエイトでの重量が挙がる=野球が上手くなる
といったとても短絡的な考えをしていたからです。
野球に限らず、スポーツはそんな単純なものではなく、様々な要素で構成されています。
それらが色々と重なり合ってパフォーマンスが決まってくるわけです。
それなのに、単純な思考の自分がいたことに腹が立っています。
重たい重量が挙がることは数値として見やすい指標ですが、
それがそのまま競技に直結するわけではありません。
しかも重たい重量を挙げるとなると、どうしても挙上速度は低下します。
パワーリフターならまだしも、それを脳が覚えてしまい、動作が定着することは野球において悪影響ではないのか?
以前から少しずつ考えていたことではありましたが、
この自粛期間で更に強く考えるようになりました。
瞬間的に力を発揮したいのに、わざわざ「力む」状態を作っていると思うようになったからです。
そう思うようになってからは、workoutの方針はガラッと変えました。
ギリギリ挙上出来る重さに無理に挑戦することは避け(今はジムが空いていないのでそもそも高重量は無理な状況ですが)、
瞬発力を向上させるにはどうするべきかを突き詰めるように徐々にシフトが変わっていきました。
例えば、ボックスジャンプ(連続ジャンプ)。
前方にジャンプして、降りて着地した瞬間に再びジャンプすることが出来るか。
他にも10mダッシュやスクワットジャンプなど。
ダッシュでは一歩目の踏切り、スクワットはボトムからの瞬発力。
自分の思考はこのように「重さ」から「速度」に変化してきています。
デッドリフトが200kg引くことが出来たことは嬉しかったですが、競技に繋がらなければ本当に意味がありません。
しかも、高重量なので必然的に怪我のリスクが付きまとう。
「違う!」
そんな風に感じてからはもう高重量はしていません。
しかも自粛期間でジムにも行けません。
出来事が重なったことで思考が変化して、より野球に直結することは何だろうかと考えるようになったことは進歩だとは思います。
トレーナーさんにもこのような思考に陥ることがあるそうです。
「トレーニング効果の転移」といったりするそうです。
まあ考え方は人それぞれだと思いますが、
重さに拘り過ぎると、誤った方向に進み、沼にハマるなと感じました。
競技特性に沿って、どんなことを取り組むべきか?
そのことを考える良いきっかけになっています。