地域医療構想を専門家以外の誰でもわかるように簡単にまとめたい➅

数年前から「地域医療構想」という言葉を見聞きするようになってきた。でも専門家以外には分かりにくいし、なんだか難しそう。医療や介護の人じゃなかったら知らなくてもいいの? 何だか知っておかなければ人生を損しそう。一般の人にもわかりやすい記事って少ないよ。だから簡単にまとめたいと思う。

地域住民のメリット

地域の人口増減に合わせて、2025年に医療や介護に必要となるベッドを確保することが地域医療構想の計画なんだけど、ベッドの数だけじゃなく人材の配置バランスも計画の一環になっている。それだけじゃなくて、繋がっているのだけど、医療機器や環境の整備も。。。当然、バランスを持つことが求められている。

例えば、病院に行くと、だいたい、血液検査やレントゲン撮影をする。一般的なこういった検査は、ありがたいことに日本では、どこの地域に行っても標準的に受けることができる。

しかも、どの病院に行くか。自分で自由に選ぶことができる。これは国民の権利として最優先に挙げられている。ただ、どの病院がいいのか知らなかったり、分からないから、開業医さんから紹介されたり口コミで聞いた病院に行くことが多いのだけど。自分で調べて開業医さんに希望を申し出てもいいし、直接、紹介状なしで病院に行くこともできる(紹介状なしで行った場合は、選定療養費を請求されると思うけど)

地域医療構想は、②👇が簡単にざっくり読める内容になっているよ

環境整備は、地域のメリット

いま、感染拡大の影響で病院経営が危ぶまれた内容の報道があるけど、ちょっと予定が数年早まった。って見方もできる。だって、➄で紹介したように、医療が必要になる人口は確実に減少して介護が増える推測がもう何年も前から出ていたんだもの😢

だから、地域医療構想は住民の方々が困らないように、各病院が共倒れになってしまったりしないようにベッドの数という分かりやすい数字で、「数の配分を地域で調整してくださいね。」という考えなのだ。

環境整備には何が必要

中核となる病院が強みとしている診療と弱みになっている診療を地域の需要を見ながら、被っている部分と足らないことについて話し合わなくちゃいけない。

大学病院かそれに準ずる病院が二次医療圏にあるかで、その地域で完結できる検査や手術などの提供される医療が大きく変わる。二次医療圏の地形や近隣の医療圏の活動とも合わせて、住む場所によっては、お隣の医療圏に行った方が近い場合もある。でも、自分が住んでいる所が、どの医療圏に属していて近くにどのような病院があるかは知っておいた方がいいと思う。

話合いは、都道府県から地域の行政や医師会に指示が出されていて病院の代表者達で会合している。上手く、それぞれの病院の機能を住み分けできている地域もあれば、話し合いが進まない地域もある。

私達、住民は、近くの病院が潰れたら不安になるよね。

だから、各病院も収益性の良い医療をしたいけど、そもそも施設にある器機や取り扱う人材の配置で、提供できる医療の質が推測できるので、客観的に見ても【できる病院にできることを担ってもらいたい。】という流れになる。

共倒れにならないように、地域医療を担いながら互いに経営も住み分けで支え合ってもらいたいと思う。

(医療圏の説明は👇)

医療器機や機能の分担も想定

CTやMRI、MRAの放射線検査や放射線治療ができる医療機器は、高額だし、メンテナンスも必要。取り扱う技師や診断治療を担う医師も必要になると、どこの病院も同じ環境にない場合があるので、整っている病院に集約することが効率的に地域にあるものを共有して無駄を軽減できる。

同じように、集中治療室や特別な環境になっている感染対策室も維持に費用がかかるし、手術室も医師だけでなく看護師の配置も多く必要になるので地域で共同利用する地域も出てきている。


住民にとっても、使い慣れない医療機器を少ない人材で運営されるより症例数をたくさん実績もってる病院の方が、失敗も少なそうだし教育も充実していそうだし、という気持ちで安心できるんじゃないかと思う。


ここまで読んでくれてありがとうございます😊

私は医療の世界にいるから、目線が医療側からになりがちだけど、地域医療構想は、介護との協働が計画に含まれているよ。医療では使わなくなってきたベッドや施設は、介護の重要があれば、そちらの機能として再編成することも話し合われている。きっと、地域の市政だよりや市のホームページに案内が出ている地域もあるんじゃないかな。と思う。ちょっと覗いてみたら知らなかった発見があると思うよ

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