医療情報を可視化することの可能性
前回、患者や家族も医療チームの一員として重要な役割があることを紹介した。
リハビリ治療における変化を観察する指標として用いられた研究がある。「日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会」が制定する関節の可動域(ROM)や患者のADL評価に妥当性があると定評のある評価機能的自立度評価(FIM)の結果を患者にわかりやすく提供することが重要と考えられている。
リハビリの目標設定に寄与できるみたい
通常おこなっているリハビリ治療時の声かけだけでなく、医療情報を可視化した付加情報が互いの認識統一やリハビリの目標設定に寄与できると考えるが、過去、それを検証する報告は少ない。
医療で発生する情報は多量で複雑だ。
効率化や質の高度化を図るべきだが、費用や技術を要するため進行していない。
そのため、医療情報のデータベース構築と活発な利活用に重要な課題があると報告されている 。
医療機関では情報のシステム化の進展に伴い、多様なデータソースがある。
このデータには、単に数値・文字だけではなく、画や波形、テキストデータやゲノムを含め多様な形式が存在している。
アメリカの医療機関では、意志決定に必要な各種の臨床データの分析を早期に実施するため、データを時系列に保管した(DWH)の利用が拡大している
日本においても医療情報の利活用と共有における整備の必要性が求められている
付加した情報を活用することが
患者と医療職との互いの認識の齟齬をすり合わせる
そして目標値にすることができて
治療を予定どおり進行しやすくなるといった期待が高まっている。
Nana K Anokye, Joanne Lord, Julia Fox-Rushby: Is brief advice in primary care
a cost-effective way to promote physical activity?,Br J Sports Med; 48 (2014):202–206
では、付加情報にはどんなものがあるのか?
また考えてみよう
今日はここまで
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