QRコード決済プラットフォームビジネスの競争戦略
皆さんキャッシュレス決済使っていますか?
私はクレジットカード、Suicaに始まり、QUICPay、iD、auウォレットと使っていますが、PayPayの波には乗り遅れてしまいました…2018年末の大型キャッシュバックキャンペーンに乗っかって何か大きな買い物をしよう!と思い、空気清浄機を買うことを決めて、いざ、週末はビックカメラだ!と思ったら、その前にキャッシュバックキャンペーンが終わってしまいました…とほほ。
中国では偽造紙幣などの流通による現金への信用性の低さや銀行の普通預金よりも高い利率などからAlipayやWeChatPayのQRコード決済が広く普及しています。
QRコード決済
QRコード決済とは、QRコード・バーコードをスマホアプリで読み取ることでお買い物などの決済を行うことです。
QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。
支払い方法は2通り
お金を使ったやり取りの場合はお金を払って、おつりをもらって終わりです。クレジットカードの場合にはカードを出して、PINコードを入れるか、サインを書くかと決済の方法は2通りありますが、カードを出してお店が処理して、承認すると構造は変わりません。しかし、QRコード決済の場合は、一般的に2通りの決算方法があります。
1.スマートフォンにQRコードを出し、店舗がQRコードを読み取る
2.店舗QRコードをスマートフォンで読み取り、自分で金額を記入する
金額を記入するのは今までは店舗側の仕事でしたが、QRコード決済の場合には消費者も行う場合があります。これは全般に言える特徴です。
店舗側も従来のクレジットカードやSuicaやPASMOと言った非接触ICカード決済の場合に必要だった読み取り機を用意する必要はありません。店舗専用のQRコードをレジ前に置いて、消費者に読み取ってもらい、決済画面を見せてもらうだけです。
政府からの後押し
政府からキャッシュレス決済への後押しがあることも見逃せません。
2019年10月からの消費税10%への増税に合わせて、キャッシュレス決済でのポイント還元が行われるとされています。キャッシュレス決済の導入によりポイント還元されることからキャッシュレスに対応していないことが消費者側への店舗側のデメリットとなるために店舗側としても何らかのキャッシュレス決済導入が迫られており、その中で決算手数料が無料とされているのは魅力的と言えるでしょう。
日本のQRコード決済
中国に後れを取るなというわけか日本でもPayPayをはじめ、楽天Pay、LinePay、d払い、OrigamiPayなどのQRコード決済がしのぎを削って普及に腐心しています。
このマガジンについて
今年に入って、郊外の小さな商店でもPayPay使えます!という幟を見かけるようになりました。
実際に私もPayPayを使って、導入店舗さんにもお話を伺ったりしたことで、大型キャッシュバックキャンペーンだけではない、PayPay拡大の戦略が見えてきました。PayPayがいかにしてビジネスを拡大しようとしているのか?について、分析していきます。
また、PayPay以外のQRコード決済プラットフォームがどのような戦略で拡大していこうとしているのかについても比較分析していきます。