映画大好きポンポさんを観て_20210726
こんにちは。
昨日は高森藍子ちゃん、誕生日d(*>∇<)ノ.: *:・☆オ メ デ ト!!☆.: *:・ヽ(>ワ<*)bなhiroki_tanakaです。
連休前に挿入歌をたまたま聞きて、そこから気になっていた『映画大好きポンポさん』の映画を昨日観てきました。
結論から言うと、本当にめちゃくちゃ面白かったです。現状、今年観た映画ではNo.1です。比べる訳ではないですが、『シン・エヴァンゲリオン』よりも『閃光のハサウェイ』よりも『竜とそばかすの姫』よりも心に強く訴えかけてきて、正直中盤からもうずっと涙ぐんでいました。
- あらすじとテンポの良さ
あらすじは、伝説的映画プロデューサーの孫娘で敏腕映画プロデューサーのポンポさんの助手ので主人公・ジーンがポンポさんの新作映画の監督に大抜擢され、往年の名俳優と新人女優と共に映画製作に没頭していくというそれなりにある創作物を通じて主人公の想いを表現していく過程を描いた作品。
ただ、この作品の珍しい所が2つあり、1つは映画製作のうち、編集に主眼を置いた作品であること。映画製作系の作品で大体主眼になるのはロケだ。殆どがロケ撮影が上手く行かない中で登場人物たちがもがきながら、創意工夫で推し進めていくという感じだ。でも、この作品において、ロケはあくまでも映画製作の中の1つの場面でしかなく、ここで問題は起きない。しかし、後半はずっと主人公のジーンが悩み・葛藤しながら編集作業を行うシーンが描かれています。
そんな編集室にこもっている監督が主人公なので、映像美や強烈な場面映えがするかというと全くそんな事はないのだが、それでも観るものを釘付けにする力強さと飽きさせないテンポの良さがあります。
この映画はとにかく、テンポが良いです。上映時間が94分と短めにも関わらず1シーン1シーンが丁寧に作り込まれているので、退屈することなく映画の世界感に没頭出来ます。
作中でポンポさんの「映画は90分が至高。2時間以上の作品は現代の娯楽としては観客の集中力が保たず、優しくない」という言葉を体現しています。確かに、現InstagramやTikTokというショートメディアに慣れた現在人にとって2時間以上の作品はつらいかもですね。
そう言えば、私の一番好きな映画の『レクイエム・フォー・ドリーム』も最高にテンポが良い作品なので、きっと私も2時間以上は集中力が保たない人の一人なんだと思います。
- 幸福は創造の敵だ
ポンポさんがジーンを助手に採用した理由が「応募者の中で誰よりも目が死んでいて、満たされていない人間だから。満たされた人間っていうのは満たされている故にモノの考え方が浅くなる。」というものでした。以前、CEOの加藤さんが仰っていた「クリエイティブさは強烈なコンプレックスから生まれる。」と類似していて、やっぱり鬱屈した気持ちを持った人の発散の矛先にクリエイティブさが来た時にとんでもないものが生まれるのだと思い知りました。満たされている人が悪い・良いものが作れないとは言わないが、それでも矛先として選んだもののみに対して他の物事を切り捨てて熱中してきた人間が長い時間をかけて蓄積してきた技術や知識や熱量は必ず活きてくると思います。そして、活きた瞬間は誰にも敵わない程の大きさになっています。
また、クリエイティブさへのもう一つのメッセージが「全員に受けようとする作品作りをするな。誰か1人のことだけを考えて作品を作れ。」というものです。これは尖ったものを作れということではなく、作品を通じて最も伝えたいことを明確に確実にそれでいて自分なりに伝える作品を作れということだと思います。
誰かからの借り物の言葉ではなく自分の言葉で伝えられるように。
- 作品の熱量
90分に込められた制作陣の熱量をひしひしと感じることが出来る作品でした。それでいてこれを作っている人たちは苦しいこと・つらいことが山程あったかもしれないけれども、それでもこの作品が好きで楽しんで作ったんだ!というのが伝わってきました。
やっぱり、制作陣の大好き!という気持ちが伝わってくる作品はどんなジャンルでも名作だと思います。私が大好きな『アイドルマスターシリーズ』も制作陣も声優さんもファンも全員の大好き!が強く感じられる作品です。だから16年という息の長いコンテンツでありながら、毎年最高を更新しているのだと思います。
私はクリエイティブさを持ち合わせていない消費者側なので、創作の辛さや大変さ・しんどさが分かるかと言われるとわからないので、甘いことを言っているかもですが、だからこそ誰かの大好き!で始まった創作を応援したいです。私はしがないエンジニアですが、それでも出来ることは全部したいと改めて再認識しました。
その気持ちを胸に刻んで、また私なりの作品創りに勤しもうと思います。
そんなことを強く感じ、思う本当に良い映画でした。
公開から1ヶ月強が経って上映期間が終わりかけのタイミングでしたが、本当に観に行くことができて幸せでした。
↓そして、家に帰ってからポンポさんの原作を一気買いしてしまいました。
ここから先は
交換しない日記マガジン
みんなで日記を書き合うだけのマガジンです。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?