週末に考える子育て戦略のアイデア(3)
兄弟・姉妹の競争
我が家では、家族内で兄弟・姉妹の競争を(極力)させないことにしている。なぜなら、一歩家庭から外に出ると、子供たちのライバルと呼べる存在は、星の数ほどあるからだ。敵となるような人もいるでしょう。
だから、家の中にわざわざライバルを作らなくてよい。
基本的に、子供は親の注目を集めることなら、なんでもやろうとする。親の愛情を得たいという基本的かつ自然な欲求ゆえだろうか。
だから、親が家庭内で子供を比較したり、順位をつけたりすると、家庭内で競争が絶えず、どちらを蹴落とすようなことになりかねない。
もちろん、このような行動が正解となるケースもあるでしょう。しかし、家庭内の誰かを落ちこぼれにしたいのでないかぎり、これはお勧めできないです。
この「家庭内で子供を競争させない」という考え方は、中国故事の「遠交近攻」の逆を考えて思いつきました。外交では遠くと交わり、近くと争うことが有効かもしれませんが、家庭内ではむしろ真逆。
そのため、「兄弟・姉妹で協力したりチームワークを発揮したら」、加点をすることを我が家では心がけています。
下の子供が、冷凍庫のアイスクリームをつまみ食いしようとしているのを「目撃」したら。「お兄ちゃん、お姉ちゃんも一緒に食べるなら、堂々と食べていいぞ」と伝えます。
こういう伝え方は、引き算ではないので、たいてい子供は素直に聞き入れます。結果的に、下の子供は、美味しいものを兄弟全体でシェアしようとする姿勢が身に付きます。これは上の子供も同じ。下の兄弟のおやつを確保してから食べるようになる。
子供たちのあいで「協力できた」なら、褒めてやる、小さなボーナスを与えてやる。とても小さなことですが、大人になっても、兄弟姉妹が協力し合い、お互いをサポートできるような関係が大切だと思うのです。
夢を叶えるときも同じ。無数の競争相手がいる中で、少なくとも家族は一致団結して、それぞれの子供の夢を認め、応援したやる。子供たち同士でも同じ。
最近では、いたずらもチームでやるようになりましたが、それもよいことだと判断しています。笑 いたずらにも役割分担がありますが、子供たちのあいだで話し合いができるからこそ、いたずらも実行可能になるのですから。