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週末に考える子育て戦略のアイデア(6)
話が聞ける子に育てたい
人の話を真剣に聞ける子供になって欲しい、と多くの親は願います。一方で、親の小言を毎回真剣に聞ける子供などいないのかもしれません。。
でも、勉強の先生やスポーツのコーチが、その子のために真剣にしてくれるアドバイスは、真摯に受け止めるようになってほしいもの。
そんな願いのヒントがありました。書籍『サッカーで子どもがみるみる変わる7つの目標』(小学館)で、「話を聞けない理由」という項目にあった、以下の指摘が面白かったです。
なぜ、多くの子供たちは話が聞けなくなっているのか。それは、親が叱ることを続けているからだとしています。
「脳にも自分を護りたいという自己保存の本能があるそうです。例えば、しょっちゅう叱られている。それは外からのストレスですね。すると、脳は苦しくなって、脳自身を守るためにある行動をします。無意識のうちに、人の話を受け流すようになるというのです」
つまり親が叱るほど、子供は人の話が自動的に聞けない人間に育っていく。嫌な話をされてばかりの子供は、脳が自己防御のためにそうなっていく。
「いつも叱られていると、叱られたことは脳にとって「いやな情報なので、叱られれば叱られるほど受け流してしまうというのです」(同書引用)
「さらに、その状態が慢性化すると、だんだん人の話を真剣に聞かない脳が出来上がってしまうそうです」
親が、よかれと思って何かを叱り、それを続けていくと、子供は叱る親の話は、脳が自動的に無視するようになる。自分を傷つける人間の言葉は、自動的に聞かなくなるのです。ついには、叱り続ける親を無視するようになる。
これは、大人の世界でも同じように起こっていると思います。嫌味ばかり言う人の言葉は、たとえ上司であっても部下に届きません。人のあらさがしばかりする人も同じ。そのような人の言葉は、社会に無視されていく。
では、話を真剣に聞けるようになるには、どうすればいいのか。
「人間の脳は、まず自分にとってプラスかマイナスか、好きかきらいか。いいか悪いか。そんな判断をまずするそうです。そこで、「これはいいぞ」となったり、「プラスかもしれないな」と判断した情報は、頭のさまざまな部位、前頭葉などいろいろなところをぐるぐると何周もまわります。その結果、記憶となって残っていく」
子供自身の役に立ったり、子供の関心を惹きつける内容は、子供の脳が食いついて聞く。そして咀嚼をしながら脳内を情報が駆け巡り、刺激と記憶となっていく。
子供の側に立って、子供の味方だという基本スタンスを崩さすに話をする。そして叱らない。これだけで、子供は話が聞ける脳に変わっていく。
私は個人的に、子供にこちらの話を聞いてもらうためには、まず最初に「子供の話そうとする内容を真剣に(親が)聞く」ことが大切だと思っており、それを実践していましたが、この点は同書にも指摘されていました。
私は、子供が良い先生、良い師を得ることが重要だと考えているため、そのような人たちが子供にくれるアドバイス、指導はしっかり受け止める人に育って欲しいと思っています。そのためには、私たち自身の日々のふるまいが何より大切なのだと教えてくれた一冊でした。
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